【ムササビ珈琲ベース〜自家焙煎珈琲豆のお店〜】時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店④
時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店も第4弾となりました。
今回ご紹介するお店は、主に日曜日のみ営業の自家焙煎珈琲豆のお店です。
場所は森の中。
焙煎方法は、片手鍋。
初めて伺った時、三人いたお客さんと店主さんは全員同じ苗字。
どうですか?
興味が湧きましたか?
それでは、一つ一つご紹介しましょう。
場所は鹿沼市板荷。
地図でもわかる通り、森の中にあります。
といっても、道は綺麗に舗装されていて、
周りには民家も数軒、建っています。
こちらがムササビ珈琲ベースさんです。
ログハウス風の建物に煙突。
珈琲屋さんにぴったりのビジュアルです。
実は元々、公民館だったこの建物。
この場所に溶け込んでいるので、ずっと珈琲店だったかのようです。
目の前には川が流れています。
ログハウス風の建物に自然溢れるこの風景。
とても癒されます。
↑三度目に伺った時には桜が咲いていました。
ムササビ珈琲ベースさんの周辺では、季節ごとに自然を感じることができます。
それではさっそくムササビ珈琲ベースさんをご紹介しましょう。
↑初めて伺った日の写真
ドアを開けるとまずカウンターがあり、店主の福田さんがいらっしゃいました。
このムササビ珈琲ベースさんは、店主さんお一人で切り盛りなさっています。
平日は本業のお仕事がある為、お店は日曜日のみのオープン。
(時々、他の日もオープンあり。ムササビ珈琲ベースさんのInstagram参照)
土曜日は準備日となっているそうです。
時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店第4弾のムササビ珈琲ベースさんも、なかなかレアなオープン日で興味が湧きます。
令和6年9月4日にお店を登録したムササビ珈琲ベースさん。
私が初めて伺った日は、令和6年10月19日。
この日は焙煎した三種の珈琲豆がありました。
ムササビ珈琲ベースさんは珈琲豆屋さんですが、店主福田さんが焙煎した珈琲を試飲させてもらえます。(試飲300円2025.4月現在)
もちろん、焙煎した珈琲豆は購入することができます。
↑ 以前、ムササビ珈琲ベースさんで購入させてもらった珈琲豆です。
袋を開けた時の良い香りがたまりませんでした。
まずはこちらの一杯目。
香りがとても良く、とてもまろやかな飲みやすい珈琲でした。
こちらは飲んだ瞬間はガツンとした味わいですが、飲み進めるとすっきりとした珈琲でした。
チョコレートなどと、あうそう。
とても美味しかったです。
珈琲を飲みながらテーブルをよく見ると、何やら文字が。
机に文字が彫ってありました。
ムササビ珈琲ベースさんが使っているテーブルは、廃校になった学校から譲り受けた机だったのです。
書いてある文字を見ると、最近のアイドルのグループ名も書かれています。
この机が最近まで学校で使われていた証拠ですね。
なんだか心をくすぐります。
味がある机で美味しい珈琲を試飲させていただけるなんて、とってもレア。
そして、こちらもレア。
福田さんは、これら3つの片手鍋で珈琲豆を焙煎しています。
片手鍋で焙煎、なんだか難しそう。
実際に片手鍋で焙煎するにあたり大切な事をお聞きしました。
︎温度を保つ。
︎火加減が大切(強火でも弱火でもダメ)。
︎鍋を温めるカセットコンロが夏と冬で温度が変わるので調整する。
︎珈琲焙煎記録を日々付けている。
︎鍋は焙煎直後は温かいので、ローテーションして鍋を変える。
この様に、様々なことに気をつけて焙煎を行っています。
一つ気になったのが"珈琲焙煎記録"
↑ 福田さんの珈琲焙煎記録
記録をみせていただいて、びっくりしました。
分単位で記録されているものもありました。
このように、美味しい珈琲を淹れるため、日々研究されているんですね。
ここまで手間をかけて片手鍋で焙煎するのはどうしてなのか、お聞きしました。
片手鍋での焙煎は、笑顔を作れるそうです。
豆との会話
豆との時間を経て
じっくり焙煎した珈琲豆。
飲んだ人が"美味しい"と笑顔を作れる珈琲豆を
片手鍋で作る事にこだわっています。
こうして出来た珈琲を試飲させていただいた時には、美味しさはもちろん、深みのある味わいに感じられました。
ここで、ムササビ珈琲ベースさんのお店の名前の由来などをお聞きしました。
福田さんはBUSHCRAFT(ブッシュクラフト)のインストラクターの資格を6年前に取得しました。
ブッシュクラフトとは、自然の中での生活の知恵や技術を総称する言葉で、
︎火おこし
︎クラフト
︎ロープワーク
︎野営
などの講座を受けて、福田さんはインストラクターになりました。
いわばアウトドアのプロフェッショナルです。
↑このように、お手製のスプーンを作るのもお手のもの。
福田さんが製作した唯一無二のスプーンは、デザインもとても素敵です。
そんなインストラクターの資格を持つ福田さん、
︎以前の職場である栃木県民の森は、野生の動物であるムササビの保護施設でもある。
︎キャンプの指導員(ディレクター)の資格を東京都の高尾山で取得。
その際、ディレクター仲間に珈琲を出したところ、高尾にもムササビが出るとのことで、ディレクター仲間とムササビ珈琲ベースと命名。
この経緯から、ムササビ珈琲ベースという名前がついたそうです。
名前の由来をお聞きし、仲間がたくさんいる福田さんのお人柄を垣間見る事ができました。
そんなムササビ珈琲ベースさんに初めて来店した時も、他に3人のお客さんがいて、それぞれ試飲をしていました。
みなさん顔見知りのようで、福田さんのお仲間のような雰囲気。
一緒にお話しさせてもらいました。
お互い自己紹介すると、店主さん含めて全員が福田さん。
しかもみなさん他人です。
他人ですが、みなさんこのムササビ珈琲ベースさんのある板荷地区に住んでいる方々でした。
↑よく見ると、店内にはソファなどがあり、くつろげる雰囲気です。
同じ地域仲間である福田さん達は、とても楽しそうに雑談をしながら珈琲を飲んでいました。
店主の福田さんは、このお店を地域で集まれる場所になればと考えているそうです。
そのため、公民館だったこの建物を活用し、焙煎場と珈琲豆屋さんにしましたが、のちのちは喫茶店にしたいとも考えているそうです。
↑カウンター奥の部屋もいずれかは、ワークショップを開いたり、クラフト物作りをする場所に。
もちろんムササビ珈琲ベースさんにはお仲間の他に、いろいろなお客様が来店します。
︎地域の人
︎インスタグラムを通じて来店する人
︎キャンプ仲間
︎ブッシュクラフト仲間
︎バイクのツーリングの人
このような方々が福田さんの片手鍋焙煎珈琲を求めて、森の中のレアな営業日を目掛けてやってきます。
なんだかとっても良いですよね。
最近では定期的に豆を購入する常連さんもいます。
好みの豆を仕入れ
好みの焙煎をしてお渡しするそうです。
まさに、スペシャル珈琲。
週一回営業の地域の中継地点である
ムササビ珈琲ベースさん、いかがでしたか?
店主福田さんのお話を聞いていたら、
今後、素敵なコミュニティになりそうでわくわくしました。
週末ごとに通いたくなりそうですね。
みなさんもぜひ一度、森の中の癒しの珈琲店を訪れてみてはいかがですか?
時間を作ってでも行きたい鹿沼のお店、4店舗ご紹介しましたが一旦これにて終了です。
しかし、また魅力的なお店を見つけたら、時間を作ってでも行きたいと思います。
それでは、また!
ムササビ珈琲ベース
鹿沼市板荷4640
ライター mari.mari