新しい心肺蘇生法(ガイドライン2015)
心肺蘇生法の基準は、5年ごとに見直しが行われておりますが、財団法人日本救急医療財団の心肺蘇生委員会から「日本版救急蘇生ガイドライン」が示されたことから、このガイドラインを踏まえ、2016年4月に総務省消防庁から新しい心肺蘇生法(ガイドライン2015)が示されました。
今回の改正では、心停止かどうか判断に自信が持てない場合でも直ちに胸骨圧迫を開始し、十分な強さと十分な速さで絶え間なく、できるだけ胸骨圧迫中断時間を短く、より質の高い胸骨圧迫の重要性が強調されています。
変更点は以下のとおりです。
- 傷病者に近づく前に周囲の安全確認をする。
- 胸骨圧迫の深さを、「少なくても5cm沈むよう」から「約5cm沈むまで」に変更
- 距骨圧迫のリズムを、「少なくても毎分100回」から「1分間に100~120回」に変更
- 乳児の胸骨圧迫の位置を、「両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸の真ん中」から
「両乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分」に変更
なお、ガイドライン2015は、従来の心肺蘇生法を否定するものではなく、より良い方法として推奨しています。
掲載日 平成22年10月21日
更新日 平成28年10月5日
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