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その他

クロスコネクション

クロスコネクションとは、水道水を供給する管と水道水以外の管(井戸水、工業用水、冷却水など)とが直接連結されていることをいいます。
クロスコネクションによって、水道水の水質が汚染されるばかりでなく、水道水以外のものが直接水道管から出てくることがあります。このようなクロスコネクションがあると、水道水の水質が汚染される危険性が非常に高いことから、給水装置の配管構造では禁止されており、複数系統の配管がある場合は各々別系統に配管するよう指導されています。厳密な意味でのクロスコネクションではありませんが、水道管の圧力低下や断水などによって、一時的に負圧が生じた場合に、浄水器や湯沸器の逆止弁が故障したり、蛇口に取り付けられたホースがバケツや洗濯機の水の中に入っていたりすると、水道管に溜り水が逆流してしまい、蛇口を開けた時に溜り水が出てくる恐れがあります。

参考事例

シールド現場で、油が混入した貯留槽(トンネル内の排水を貯める水槽)がクロスコネクションしていたため、貯留水が配水小菅に逆流した。
重油タンクに亀裂がはいり、土壌を浸透して井戸孔に至った。当該施設は、水道用配管と井戸水用配管がクロスコネクションしていたため、配水小管に逆流した。
洗車機に圧縮空気を送る管が接続されていて、コンプレッサーを稼動させた際、誤って給水管と連絡するバルブを開けたため、一時的に圧縮空気を給水管に送ってしまった。その結果、付近で濁水、発泡、断水が発生した。
 

病原性大腸菌O-157

大腸菌は、人間をはじめ家畜など動物の腸内に存在しており、ほとんどは無害の菌ですが、一部に食中毒の原因になるものがいます。これらを病原性大腸菌と呼んでいます。病原性大腸菌には、いくつもの種類がありますが、病原性大腸菌O157は、血便と腹痛を主な症状とする出血性大腸炎を引き起こします。(平成8年8月6日指定伝染病となる。)病原性大腸菌0157による感染は、この菌に汚染された食品や水を摂取した場合に起こることが多いとされています。しかし、水道水は浄水場で塩素により十分消毒されておりますので安心です。さらに、蛇口からでる水道水には残留塩素が0.1mg/L以上保持されておりますので、水道水で病原性大腸菌O157に感染することはありません。ただし、ビルやマンションなどの中高層建物では、いったん受水槽に水道水を溜めてからポンプや屋上のタンクを経由して各階に供給されているため、この間に残留塩素濃度が低下することもありますので、残留塩素の濃度管理を十分に行ってください。
 

クリプトスポリジウム

クリプトスポリジウムは、人や牛などのほ乳類の腸に寄生する原虫(単細胞の寄生虫)の一種です。寄生しているものの体外へは、直径が4μmから6μm(1μm=0.001mm)程度のオーシスト(胞子の様なもの)として糞便と共に排出されます。この原虫は食品や水を介して口から感染し、感染すると2日から5日で下痢、腹痛、発熱などの症状が出てきますが、中には感染しても症状のでない人もいます。健康な人では、1から2週間程度で免疫力が働き自然に治ります。クリプトスポリジウムは消毒のための塩素に対して抵抗性を持っていますが、適切な浄水処理で濁りを取り去ることにより、除去できることが知られています。鹿沼市では常に適切な浄水処理を行い、徹底して濁質を除去し、濁りのない水をお客様に提供しています。また、熱に弱いので1分以上煮沸すれば死滅します。
 

塩素とトリハロメタン

塩素

水道では、水道水の細菌汚染を防止するため、水道法に基づき消毒剤として塩素を用いています。塩素は消毒効果のほかに酸化作用もあり、水に溶けている鉄・マンガンなどの金属を酸化したり、アンモニア性窒素や有機物を分解する作用があります。わが国では、水道水中の残留塩素濃度の基準を、消毒効果(0.1mg/L以上)と、おいしさ(l mg/L程度以下)の観点から定めています。残留塩素の測定にはDPD法を用います。DPD試薬の有効期限は特にありませんが、試薬が着色しているものは使わないで下さい。試薬は高温多湿の場所をさけて保管してください。

トリハロメタン

消毒剤として用いられている塩素は、水道の原水中に含まれている有機物と反応してトリハロメタンなどの有機塩素化合物を生成することが知られています。トリハロメタンとは、メタン(CH4)の水素原子4個のうち3個がハロゲン原子(塩素、臭素など)と入れ替わったもので、水質基準ではクロロホルム(CHCl)プロモジクロロメタン(CHBrCl4)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、プロモホルム(CHBr3)の4物質のことを指しています。これら4物質の濃度を合計したのが総トリハロメタンです。
水質基準では、個々の物質についてはクロロホルムが0.06mg/L以下、プロモジクロロメタンが0.03mg/L以下、ジプロモクロロメタンが0.1mg/L以下、プロモホルムが0.09mg/L以下と決められていますが、総トリハロメタンとしてはさらに厳しく0.1mg/L以下と定められています。
トリハロメタンは、加熱条件により多少異なりますが、おおよそ5分程度煮沸すればほとんど除去できます。また、活性炭入りの浄水器でも低減できますが、除去能力は次第に低下しますので、定期的にカートリッジを交換してください。
 

硬度

硬度とは石鹸の泡立ちを阻害する作用を持つ水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオン等のイオン量をこれに相当する炭酸カルシウム(CaCO3)に換算して表したものです。鉄、銅、マンガンなども泡立ちを阻害しますが、これらの影響は小さく、また不明であるため硬度の水質基準は「カルシウム、マグネシウム等(硬度)300mg/L以下」と「等」を持って表現しています。硬度はカルシウム硬度とマグネシウム硬度に区別して表すほかに、煮沸により沈澱、除去できる一時硬度(炭酸塩硬度とも言う)と煮沸後でも溶解している永久硬度(非炭酸塩硬度とも言う)に区分し両者をあわせて総硬度という表し方もあります。硬度は水の味に影響し、高いと口に残るような味、低すぎると淡泊でコクが無く、適度(10から100mg/Lくらい)にあるとまろやかな味になります。マグネシウムが多いと苦みを感じます。また、硬度が高すぎると下痢を起こすことがあります。硬水や軟水の区分は、石鹸の洗浄効果やボイラーのスケール発生、配管の腐食性など水利用上の障がいとの関連からみた水質の評価法です。
 

ミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の分類

農林水産省が設定したミネラルウォーター類(容器入り飲料水)の品質表示ガイドライン(1990年3月30日農林水産省食品流通局長通達)により以下のように規定されています。 

ナチュラルウォーター

特定の水源から採取された地下水を取水とし、沈でん、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの。 

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルウォーターのうち地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解したもの。
※ナチュラルウォーターと表示しても良い。

ミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、品質を安定させる目的等のためミネラル分の調整、ばっ気、複数の水源から採取したナチュラルミネラルウォーターの混合を行ったもの。

ポトルドウォーター(又は飲用水)

ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター以外のもの。


掲載日 平成22年10月27日 更新日 令和3年12月2日
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