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平成27年度 当初予算(2015.02)

 

  平成27年度当初予算の概要について、説明いたします。

  わが国経済は、個人消費などに弱さが見られるものの、雇用情勢が改善傾向にあるなど、緩やかな回復基調にあるとされていますが、地方においてはその実感はなく、いまだに楽観できない状況が続いています。

  一方、市財政は、自主財源の根幹をなす市税において、法人市民税の税率変更や固定資産評価替えに伴う地価下落の影響等により、減収が見込まれるほか、地方交付税や国県支出金等の依存財源についても依然として予断を許さない状況にあり、歳出においては、義務的経費が大きなウエートを占めるなど、財政の弾力性を奪う要素が残されているなど、極めて厳しい状況が続いております。

  このような中で、平成27年度は、第6次鹿沼市総合計画「ふるさと  かぬま『絆』ビジョン」の4年目にあたることから、国県支出金など特定財源の動向を見極めるとともに、一般財源配分の効率化・重点化に努めつつ、最終年に向け、計画に盛り込まれた諸施策を着実に推進することが求められております。

  そのため、予算編成にあたっては、「第5期鹿沼市行政改革大綱」及び「第4期財政健全化推進計画」に掲げる目標の達成を図るなど、安定した財政運営が確保できるよう努めました。

 

予算規模についてでありますが、一般会計において417億5,000万円、前年度対比4.2%増の予算といたしました。

また、水道事業を除く特別会計総額は、239億4,626万円、前年度対比5.5%増で、一般会計と特別会計の総額は、656億9,626万円、前年度対比4.6%の増となっております。

 

  「平成27年度一般会計歳入歳出予算款別一覧表」でありますが、歳入の主な増減について説明をいたします。

まず、1款  市税については、法人市民税の税率変更や固定資産評価替え等を考慮し、市税全体では1.6%減の138億4,388万4千円を計上いたしました。

6款  地方消費税交付金については、26年度の交付状況などから推計し、15億円を見込みました。

10款  地方交付税については、26年度の実績及び地方財政計画などから推計し、2億円増の56億円を見込みました。

21款  市債については、ごみ処理施設整備事業や、消防救急無線デジタル化工事などの財源として、24.7%増の46億1,030万円を見込みました。

 

  「平成27年度一般会計性質別・財源内訳」でありますが、中段の平成27年度の当初予算において、人件費、扶助費及び公債費のいわゆる義務的経費については、前年度と比べて3,400万円程度の増額となります。

また、投資的経費が16億5,000万円の増となっておりますが、これはごみ処理施設整備や消防救急無線デジタル化等の大規模な事業が主な要因となっております。

 

  平成27年度の主要事業一覧表でありますが、重点事業など26事業を掲げました。それらの事業概要を説明いたします。

  まず、重点事業1番の『南押原コミュニティセンター整備事業』でありますが、老朽化が進んでいる南押原コミュニティセンターを改築・整備するものであります。

  本年度に着工した建築工事は、27年6月末に完成し、10月から新コミュニティセンターでの業務開始を予定しております。

  本施設は、木造平屋建て、延べ床面積約672.42平方メートルであり、地元出身の児童文学者である千葉省三記念館を併設することから、児童文学を生かしたまちづくりにも期待しております。

  次に、重点事業2番の『幼児教育・保育機能の充実』でありますが、子ども・子育て支援新制度が本年4月から本格スタートすることを受け、地域における子育て支援の充実を図るため、現在策定中の「鹿沼市子ども・子育て支援事業計画」に基づき、民間保育園への運営委託や認定こども園への施設型給付費、小規模保育施設への地域型保育給付費の補助、及び私立幼稚園への就園奨励事業等の補助、並びに公立保育園の運営を行うものであります。

  次に、3番の『ごみ処理施設整備事業』でありますが、老朽化したごみ焼却処理施設の延命化を図るため、本年度から基幹的設備改良工事に着手しているもので、27年4月からは焼却炉を一部停止し、本格的な工事を開始いたします。

  これにより、来春には、排出エネルギーを有効に活用する小型蒸気発電機及び、排出ガスの浄化機能をより高めるための、ろ過式集じん器や省エネ機器を備えた、今まで以上に環境に配慮した施設に生まれ変わります。

  なお、工事期間中は、「燃やすごみ」の焼却処理を一部外部に委託することになるため、少しでもその量を減らせるよう、市民一丸となってごみの減量化に取り組んでまいりたいと考えております。

  市民の皆様には、ご不便をおかけしないよう、ごみの収集業務はこれまでどおり進めてまいりますが、ごみの分別と減量化について、ご理解とご協力をお願いするものであります。

  次に、4番の『地域経済活性化対策』でありますが、中小企業に対する制度融資の充実により、経営の改善・安定化を支援し、経営基盤の強化を図ってまいります。

  また、市内中小企業のやる気を引き出し、やる気を応援することを基本に支援制度を整備し、販路開拓や企業の競争力強化、空き店舗活用などによる商工業の活性化を図ってまいります。

  5番の『道路関連事業』でありますが、主な事業としては、

  まず、市道5047号線、通称「辰巳通り」の歩道整備であります。

  本路線は、歩行者の安全確保を図るため、平成18年度から道路両側への歩道整備を実施しており、引き続き、残る国道121号までの第2工区の整備を進めてまいります。

  次に、都市計画道路整備事業では、まず、「3・4・211号鹿沼駅東通り」、これは市道0344号線ですが、現在、県道宇都宮鹿沼線との交差点付近を第1工区として整備を進めており、平成27年度工区の完了を予定しております。引き続き第2工区へ着手してまいります。

  また、「3・4・2号南大通り」は、花岡町交差点から県道鹿沼日光線までの区間について、平成28年度末の全線供用開始を目標に整備を進めてまいります。

  次に、道路冠水対策では、市道0017号線、高速道路アンダー部の工事の27年度完了を目指すとともに、鹿沼工業団地内、市道7038号線の詳細設計を行ってまいります。

  次に、橋梁の長寿命化対策では、日光奈良部町地内の黒川橋下流側の補修工事を行うものです。現在懸念されている、道路ストックの老朽化に対応するため、道路橋の定期点検を実施しながら、「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、交通安全の確保と維持管理費用の縮減、平準化を図ってまいります。

  次に、6番の『消防救急無線デジタル化事業』でありますが、電波法の改正に伴い、現在のアナログ通信方式の使用期限が平成28年5月31日までとされたことから、デジタル通信方式に移行する工事を行うものであります。工事内容については、粟野中学校の南西に位置する谷倉山の中腹に鉄塔と基地局を設置し、消防本部からの遠隔操作により、中山間地域を含む管内全域での送受信を可能とするほか、すべての緊急車両にデジタル無線機を搭載し、消防活動を円滑に行えるよう整備するものであります。

  また、消防団の車両に搭載している無線受令機についても、併せてデジタル通信方式のものへ移行し、平成28年3月の運用開始を予定しております。

  次に、7番の『学校施設整備事業』でありますが、耐震化事業として、西大芦小・南押原小学校屋内運動場の耐震補強工事を実施いたします。

  また、施設の長寿命化を図るため、東小学校の外壁及び北中給排水設備等の改修工事を実施し、加えて、北押原中学校の屋内運動場改築に向けて実施設計を行うものであります。

 

  次に、主な新規事業1番の『合併10周年記念事業』でありますが、合併10周年記念の日となる平成28年1月1日を含む平成27年度の1年間を合併記念事業年とし、多くの人が楽しめるイベント等を実施してまいります。これにより、市民の交流を一層深め、粟野地域を含む本市のすばらしさを市内外にアピールしてまいります。

  次に、2番の『IP電話の更新』でありますが、平成17年8月から順次導入したIP電話システムについて、平成27年9月末をもって機器類の保守停止となることから、システムの更新を行うものであります。

  次に、3番の『PCB廃棄物処分』でありますが、本市で保管している高圧コンデンサや照明用安定器などのPCB廃棄物についての処理を行うものであり、27、28年度の2年間で高濃度PCB廃棄物を処理し、その後、微量PCB廃棄物を処理する計画であります。

  次に、4番の『住民票等のコンビニエンスストアでの交付』でありますが、夜間や休日でも住民票の写しと印鑑登録証明書を取得できる「コンビニ交付」を導入するものであります。

  平成28年1月から交付を開始する「個人番号カード」を活用し、平成28年2月から「コンビニ交付」を開始し市民の利便性の向上を図ってまいります。

  5番の『生活困窮者自立支援事業』でありますが、平成27年4月から施行される生活困窮者自立支援法に基づき、生活保護に至る手前の生活困窮者を支援するため、専門の相談窓口を設置し、相談支援や住居確保のための給付事業などを行うものであります。

  次に、6番の『公的病院への支援』でありますが、市内で唯一の公的病院である上都賀総合病院について、救急患者の受入れ体制の拡充及び認知症患者や精神疾患患者に対する対応においても基幹病院となることから、同病院に対する支援制度を創設し、地域医療及び救急医療体制の充実を図るものであります。

  次に、7番の『がん予防対策事業』でありますが、胃がんリスク検診を実施し、胃がんの発症リスクと言われておりますピロリ菌感染の有無や、胃の粘膜の萎縮度を診断することで、胃がん発生の予防対策に役立てると共に、胃がん検診の受診率の向上を図るものであります。

  対象者は、40歳から70歳までの5歳刻みの方と74歳の方とし、集団検診により実施いたします。

  次に、8番の『とちぎ花フェスタin鹿沼』でありますが、とちぎの花の普及促進と生産振興を目的に、県のイベントとして毎年開催されている「とちぎ花フェスタ」を、10年ぶりに鹿沼市で開催するものであります。

  「花フェスタ」は、県内各地で生産される花を一同に集めた「花の総合イベント」であり、開催時期は平成28年2月、会場は鹿沼市花木センターを予定しています。

  9番の『圃場整備事業』でありますが、笹原田地区及び引田地区における圃場整備事業の平成30年度計画樹立にむけて、地形図の作成、調査計画事業を実施するものです。

  具体的には、平成27年度に現況の地形図作成、平成28年度から平成29年度に換地等調整事業、併せて平成27年度から平成29年度に県営の調査計画事業を実施いたします。

  10番の『奥の細道サミットin鹿沼』でありますが、芭蕉翁の業績の顕彰と地域資源活用を目的に全国の芭蕉ゆかりの自治体等で構成される「奥の細道サミット」を、初めて鹿沼市で開催するものであります。

  全国から関係者が集まるこの機会に、鹿沼市と芭蕉との「ゆかり」をPRし、芭蕉が訪れたまちとして観光誘客を図ると同時に、この歴史的事実を市民に改めて周知し、誇りの醸成を図ります。

  開催時期は平成27年5月、会場はニューサンピア栃木を予定しております。

 

  次に、主な継続事業1番の『庁舎等施設整備事業』でありますが、平成26年度中に策定する「新庁舎整備基本計画」に基づき、鹿沼城跡の「埋蔵文化財調査」やボーリング調査などの「地質調査」を実施するものです。

  なお、現在、建設工事費が高騰しているため、財政上のリスクを最大限考慮し、このような状況下での契約・着工が“時期”として適切なのかを見極めながら、“延期”することも含め、「基本設計」に入る前には、判断したいと考えております。

  次に、2番の『安全安心なまちづくり推進事業』でありますが、市内の夜間における犯罪防止のため自治会等が設置している蛍光灯防犯灯を、地球環境への負荷の低減、また、電気料及び維持経費の削減を図るため、省エネルギー効果があるLED防犯灯への交換を推進するものです。

  26年度は1,300基の交換を行い、1基当り、15,000円を限度として補助金を交付しました。

  27年度も、引き続き1,300基の防犯灯をLED化することで、環境負荷の低減、電気料及び維持経費の削減を図ってまいります。

  次に、3番の『介護保険施設整備事業』でありますが、現在策定中の「第6期いきいきかぬま長寿計画」に基づき、平成27年度に認知症高齢者グループホーム1施設、小規模多機能型居宅介護施設1施設を整備するため、整備事業者に建設及び開設準備の補助を行うものであります。

  次に、4番の『野生鳥獣対策事業』でありますが、有害鳥獣による生活環境及び農林産物等の被害を軽減させるため、各地域において環境整備、防御、捕獲等を実施するもので、市及び国の交付金事業等を活用し「有害鳥獣捕獲報償金」を交付することによる捕獲の推進を図るものであります。

  5番の『畜産振興対策』でありますが、鹿沼生まれ・鹿沼育ちの「かぬま和牛」の生産振興を目的とし、また最近は、全国的に子牛の頭数が減少していることに伴う価格高騰が、和牛肥育農家の経営を圧迫しているという状況があるため支援を行うものです。具体的には、鹿沼市内の和牛肥育農家が、鹿沼市内の和牛繁殖農家の子牛を購入した場合に、購入した肥育農家に対してその経費の一部を助成するものです。

  次に、6番の『環境都市推進事業』でありますが、まず、家庭用太陽光発電設備等の設置報奨金及び大規模太陽光発電施設設置促進補助金につきましては、新エネルギー設備の導入費を助成し、新エネルギーの普及促進及び地球温暖化対策を推進していくものであります。

  なお、家庭用太陽光発電設備の設置者に対する助成は、27年度より、市内商店等で利用できる商品券による交付に切り替え、地域経済の活性化を併せて図ってまいります。

  また、中央小学校と加蘇コミュニティセンターに、新たに太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの導入により、地震や台風、大雪等の災害時における地域の避難所として必要な機能を維持するための電力の確保に努めてまいります。

  次に、7番の『下水道管渠建設事業(雨水・汚水)』でありますが、雨水対策については、平成27年度完成を目標に進めている千渡雨水第三調整池建設工事、県施工の「古峯原宮通り道路新設工事」と一体的に進めている千渡雨水第一幹線建設工事を着実に進め、浸水被害の軽減を図ってまいります。

また、汚水対策については、北犬飼分区、新鹿沼駅西土地区画整理事業区域を主とする押原分区、「古峯原宮通り」沿線を主とする千渡分区等の、幹線及び面整備を進め、下水道計画区域内の未普及地域の解消を図っていきます。

  次に、8番の『生涯スポーツ振興事業』でありますが、主な事業として、合併10周年記念第35回鹿沼さつきマラソン大会を開催し、市民に「スポーツする機会」を提供します。

  また、マラソン大会交流事業として、昨年に続き、韓国順天市で開催されるマラソン大会に、さつきマラソン大会の上位市民を派遣し、民間交流を推進いたします。

  9番の『非常備消防施設整備事業』でありますが、消防団の充実・強化を図るため、北押原地区を管轄する第3分団第2部の消防ポンプ自動車を更新するものであります。

 

  主要事業についての説明は以上でありますが、27年度においては、このほかにも、経済的理由により援助が必要な児童・生徒に対する眼鏡購入費補助制度の創設、特定疾患者福祉手当の給付対象疾患の拡充、地籍調査推進事業、都市計画現況図の電子地図化など、各分野にわたり、新たな取組みも展開してまいりたいと考えております。

  以上が平成27年度当初予算の説明であります。 

 

 

(担当課:財政課/0289-63-2151)


掲載日 平成27年2月12日 更新日 平成30年10月30日
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