栃木ゆかりの版画家 臼田ひとみ展
臼田ひとみ氏は宇都宮市在住の拓版画家です。2015年、拓版画家の坂本富男氏の個展で拓版画の立体感に魅了され、坂本氏に師事し、拓版画の技法を習得しました。
臼田氏の拓版画は、アクリル絵具を用いた鮮やかな色彩と、丸刀を縦に刺して彫ることでできる柔らかな輪郭線が特徴です。精霊や自然、動物などをテーマにした作品や、バッハやモーツァルトを猫に見立てたシリーズなど、幻想的でユーモアあふれる作品を制作しています。
現在、日本拓版画会理事、日本板画院同人、栃木県版画協会会員として精力的に拓版画制作に取り組み、その普及に尽力しています。
本展では、立体的で躍動感あふれる臼田氏の拓版画作品21点を紹介します。拓版画の行程や道具類も併せて展示しますので、ぜひご堪能ください。
作家の言葉
幼少より、母が嗜んでいた日本画、油絵、和洋裁、編み籠、菓子作り等が常に身近にあり、自分で作れそうなものは自分で作ってみて、その手間暇と出来上がりの達成感やオリジナリティを楽しむということがとても好きでした。
2015年の坂本富男先生の個展で拓版画に出会い、初めて見る不思議な立体感に心を掴まれ、早速制作方法をご指導いただいたことが私の拓版画制作の始まりです。
描くことよりも作ることが目的で始まった制作でしたが、展示の機会を重ねるにつれ、より人々に楽しまれるような作品にしたいと思うようになり、自分なりの道具や作り方も模索しながら今日まで制作を続けてきました。
本展ではこれまでの主な作品を通じ、装飾から癒し、そしてエンターテインメントと捉えていくようになった自分なりの想いの流れも合わせ、立体感のある拓版画をお楽しみいただければ幸いです。
とき
令和7年2月5日(水曜日)~3月30日(日曜日)
開館時間:午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
ところ
川上澄生美術館 1階展示ホール
休館日
月曜日(2/24を除く)、2/12(水曜日)、2/25(火曜日)、3/21(金曜日)
入館料
無料
作家の在館予定日
2/5(水曜日)、2/8(土曜日)、2/9(日曜日)、2/11(火曜日)、2/24(月曜日)、3/7(金曜日)、3/20(木曜日)、3/22(土曜日)、3/30(日曜日) 各日11時~15時
イベント
作家によるギャラリー・トーク(摺りの実演)
3/22(土曜日)午後2時から午後3時 ※申込不要
出品作品リスト
美術館ホームページ(外部リンク)
川上澄生美術館の情報はこちらでもご覧いただけます。