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令和2年度当初予算について(2020.2)

市財政は、自主財源の根幹をなす市税において、全体では若干の増額は見込めるものの、依存財源については、普通交付税における合併算定替 特例措置分の縮減に加え、国県支出金や、各種交付金の確保など、予断を許さない状況にあります。
こうした中、令和2年度の予算については、全職員が『市民目線・市民感覚』に立った『課題意識・問題意識』を持ち、各業務における検証・見直し・改善を図りました。
そのうえで、現下の財政状況を十分に認識し、『無駄』を排除した、メリハリのある予算編成に努めました。
予算規模については、一般会計と特別会計の総額で、
617億4,922万円、前年度と比較しますと、
29億2,603万円、5.0%の増となります。
一般会計においては、418億2,000万円となり、前年度と比較しますと、26億7,000万円、6.8%の増となります。
また、水道事業と下水道事業を除く特別会計総額は、
199億2,922万円、前年度と比較しますと、
2億5,603万円、1.3%の増となります。
一般会計における歳入の主な増減について、ご説明します。
まず、市税については、個人市民税や固定資産税の増収等により、市税全体では0.7%増の
143億4,725万2,000円を計上しました。
地方交付税については、令和2年度が合併特例措置の最終年度となりますが、縮減額等を勘案し、前年度比3.1%減の
53億2,800万円を見込みました。
市債については、新庁舎や北犬飼コミュニティセンター整備等の財源として、29億6,000万円、臨時財政対策債を
13億円、計42億6,000万円を見込みました。
次に、歳出の主な増減について、ご説明します。
人件費は、会計年度任用職員制度への対応等により、1.5%の増、扶助費は、障害者自立支援事業費等の社会保障関係の経費の伸びにより、6.1%の増、公債費は、平成21年度借入の千寿荘改築事業等の元金償還が完了したことにより、5.5%の減となっていますが、義務的経費全体では2.2%の増となり、歳出全体の
49.3%を占めております。
また、投資的経費については、新庁舎や北犬飼コミュニティセンターの整備などにより、前年度比60.3%増の大幅な伸びとなっております。
次に、令和2年度の重点事業及び主な新規事業について、ご説明します。
まず、重点事業の1つ目の『第8次市総合計画の策定』については、「SDGs(エスディージーズ)」を始めとする新たな視点での政策立案や、職員の意識変革を図るため、ビッグデータ等の分析を活用し、人口減少社会において「発展的縮小」を踏まえた活力のあるまちを目指し、斬新かつ切れ目のない施策が展開できるよう、策定作業を進めてまいります。
2つ目の『新庁舎整備事業』については、本体の第1期工事を着実に進めるととともに、引き続き、庁舎内部のレイアウト設計等を進めてまいります。
3つ目の『北犬飼コミュニティセンターの整備』については、平成30年度から事業を進めており、令和3年度中のオープンを目指し、本体工事を行います。併せて、同敷地内の北犬飼体育館の解体を行います。
4つ目の『いちご市“かぬま”のPR』については、4回目となる「いちごのもり」や1年ぶりの開催となる「秋まつり」などのイベント開催に加え、新たなシティプロモーション専用サイトの構築など、地域の魅力をブランドとして磨き上げ、日本だけでなく全世界に情報発信し、本市のイメージアップを図ります。
また、「農業生産法人かぬま」が「出会いの森いちご園」に設置する、管理棟の整備を支援します。
5つ目の『地場産業等の振興』については、農業機械の導入補助を拡充するとともに、新規就農者の支援を「いちご」に加え、「にら」農家にも拡大します。
また、森林環境譲与税を活用した林業の担い手育成を開始するとともに、木工業の海外展開を図り、幅広く地場産業の振興に取り組みます。
なお、令和4年度の予約分譲に向けて事業を推進している新産業団地の整備については、2年度は地区界の測量を実施します。
6つ目の『地域の夢実現事業』については、地域の創意工夫による自主的な地域づくりを支援するため、平成29年度から事業を進めており、令和3年度が最終年度となります。
2年度は、各地区ともに仕上げの段階に入ることと思いますが、引き続き、住民主体による積極的な地域づくりを支援してまいります。
7つ目の『子育て環境の充実』については、花木センター内に整備を進めてきた「こどもの遊び場」が、いよいよ4月にオープンします。子ども達が思う存分に遊び、子育て世代をはじめとする多世代が交流できる施設を目指して運営してまいります。
そのほか、子育て世代包括支援センター「いちごっこかぬま」における、産後うつ対策としての産婦健診費の助成、「こどもみらい基金」を活用した「赤ちゃんふれあい体験交流事業」の実施など、妊娠期から子育て期に渡り、切れ目ない支援を実施してまいります。
8つ目の『高齢者・障がい者支援の充実』については、障害者医療費における国県の給付額に市が上乗せすることで、利用者の負担軽減を図るとともに、グループホームなどの介護保険施設の整備を支援してまいります。
9つ目の『JR鹿沼駅東側の整備』については、引き続き、都市計画道路等の整備を進め、拠点駅としての利便性を強化し、安全で快適な都市基盤の整備を進めます。
10番目の『防災体制の強化』については、災害時の迅速かつ確実な情報提供を目的に、戸別受信機の配備を含む、新たな防災情報伝達設備を導入いたします。
併せて、会話が困難な聴覚や言語機能障害者でも通報可能な「NET(ネット)119(いちいちきゅう)」の導入や防災士の養成など、ソフト・ハード両面での防災体制の強化に努めます。
11番目の『多様性社会の形成促進』については、外国籍市民の増加に合わせ、相談員の増員等、かぬま多文化共生コミュニティセンターの機能強化を図るとともに、「ヒト」としての多様性・多文化を許容し、高め合う社会の形成に向け、幅広く施策を展開します。
12番目の『いちご一会とちぎ国体への対応』については、令和4年度に開催される国体に向けて、卓球・バレーボールの競技会場となる「TKCいちごアリーナ」の改修工事を進めておりますが、2年度は、主に空調機の改修工事を行います。
併せて、実行委員会を中心に大会開催に向けた準備を進め、官民挙げた気運の醸成を図ります。
13番目の『移住定住の促進』については、鹿沼暮らしを実感できる移住体験ツアーや、事業継承を目的とした「お試し転職」のツアーの開催、移住支援補助金や空き家バンクリフォーム補助金等、「物心(ぶっしん)」両面からのサポートの充実により、移住定住を促進します。
重点事業の最後となる、『水源地域の振興』については、令和2年度は、前年度から引き続き、温泉の掘削工事や、市道や林道等、周辺の環境整備を推進いたします。
次に、令和2年度からの主な新規事業について、ご説明します。
1つ目の『(仮称)世界に拓く SATSUKI(さつき) 特別展示開催支援』については、海外から注目される東京オリンピック・パラリンピックの開催は、「鹿沼のさつき」を世界に発信できる、またとない機会であります。
また、昨年「ローマ教皇へ、鹿沼のさつきを直接贈呈する」という素晴らしい機会に恵まれ、さつき祭りの会場において、同じ種類のさつき盆栽や写真パネルの展示を行ったところ、来場者から大変好評を頂きました。
これらをふまえ、国際色に富んだ特別展示を行う「鹿沼さつき祭り」の開催を支援してまいります。
2つ目の『新生児聴覚検査の補助』については、先天性難聴の早期発見と早期治療を促進するため、受診費用の補助を行います。
3つ目の『児童福祉施設の整備支援』については、「清滝(せいりゅう)()幼稚園」の認定こども園への移行や、民間の保育園における防犯カメラ増設などを支援することにより、安心して子育てできる環境を創出いたします。
4つ目の『障がい者の緊急時受入れ体制の整備』については、介護者の緊急的な不在に対応するため、相談窓口や受入れ体制の整備を図ります。
5つ目の『消防訓練塔の整備』については、複雑化する災害に的確に対処できるよう、より高度な技術が習得可能な訓練塔を3年度に整備するため、設計等を実施します。
6つ目の『第5次環境基本計画の策定』については、環境保全対策を総合的・計画的に推進するため、第5次計画の策定に着手します。
7つ目の『粗大ごみ処理施設の長寿命化』については、市民生活に欠かせない、ごみ処理施設の安定運営を維持するため、粗大ごみ処理施設の基幹的設備の改良工事を実施し、施設の延命化を図ります。2年度は、改良工事の前段階として、生活環境影響調査などを実施します。
8つ目の『学校におけるICT環境整備』については、児童・生徒1人に1台のタブレット配布等の「GIGA(ギガ)スクール構想」の実現、並びに、教員の働き方改革の推進のため、校務支援システムの導入やICT支援員の配置を実施します。
なお、「GIGAスクール」の実現に必要な、高速・大容量通信が可能なネットワーク環境を整備するため、整備費用を本年度3月補正予算に計上する予定です。
最後になりますが、昨年10月に発生した台風第19号の被災者支援及び災害復旧・復興事業に関しては、今年度、総額60億円を超える補正予算を組んで対応してきたところでありますが、引き続き、令和2年度も最優先課題として取り組んでまいります。

 

 

担当課・問い合わせ先

財政課/0289-63-2151


掲載日 令和2年2月12日

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