昭和時代(戦前)
縦50.0cm・横57.0cm
栃木県指定有形文化財(絵画)
指定年月日:昭和52年7月29日
南上野町50
(株)鹿友会館
小杉放菴(ほうあん)の作です。木の葉1枚1枚を丹念に、さりげなく描いた苦心が感じられます。麻紙(まし) の上に羊毛筆で描く放菴画には、独特の風韻があります。人物は陶淵明に事よせた自画像とも思われます。両目をつぶり、陶然とした自足の風情が、見るものを和ませてくれます。石上の桜の木を花期ではなく、葉が茂った状態で描いたのは、左上の陶淵明の詩に応えたものでしょう。