昭和時代(戦前)
縦25.0cm・上弦50.0cm・下弦22.0cm
栃木県指定有形文化財(絵画)
指定分月日:昭和53年6月2日
麻苧町
個人蔵
放菴(ほうあん)の作です。達磨大師が法を説けば、貴人、凡人はいうに及ばず、禽獣(きんじゅう)木石もこれに応じたといいます。石に向かって説法している達磨を描いた、洒落(しゃれ)っ気のある図です。画面右上に「対石説法 石悉點頭(ことごとくてんとう)」と記し、情景の意味を明らかにしています。普通の老翁に描かれている達磨の前に集まった石たちは、ぴょんぴょんと跳ねながら次第に達磨に近づいてきています。石の並べ方やその形の相違に面白さが感じられます。