昭和時代(戦前)
縦120cm・横30cm
鹿沼市指定有形文化財(絵画)
指定年月日:昭和63年5月1日
鹿沼市中粕尾
個人蔵
紙本淡彩花鳥図は、縦120cm・横30cmで小杉放庵 の作です。放菴は、名を國太郎、始めは未醒と号しました。父の富三郎は中粕尾に生まれ、のち日光に住んで町長になった人物です。國太郎は、幼少の頃よく父の生家で遊んだので、粕尾を故郷のようになつかしみ、多くの書や画を残しています。
特に粕尾の茶を愛し、用紙には粕尾の麻を漉(す)き込んだ特殊なものを用いました。この画にも「こととはばふるさと人よ我が山の、花や咲きたる鳥やさへずる」と賛があり、落款は放菴と書き、印は未醒としています。 放庵50歳 の頃の作品です。