銅像 阿弥陀三尊像(善光寺式)3躯
(どうぞう あみださんぞんぞう)
鎌倉時代
[阿弥陀如来像]像高42.4cm
[観音菩薩像]像高29.6cm
[勢至菩薩像]像高29.4cm
栃木県指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:昭和60年5月31日
北赤塚町263
広済寺
一説に飛鳥時代の三国伝来という長野善光寺の秘仏本尊を模した形式の阿弥陀三尊像で、鎌倉時代から全国的な流行をみせました。
本像は優れた鋳造(ちゅうぞう)技術によって、細部にまで行き届いた細やかな造形の仏師の感性を感じさせる三尊像といえます。ただ現在は光背(こうはい)がなくなっているのが残念です。中尊は左手で刀印(とういん)を、右手は施無畏印(せむいいん)を結んで立つ、通例どおりの形式をとっています。脇侍(わきじ)の二尊は華麗な立華文(りっかもん)が彫られた八角形の筒形宝冠(ほうかん)をつけ、毛筋を細目に整然と刻んでいます。三尊とも大変に温雅な面相をしていて、見る人に親しみを覚えさせる尊像です。