木造 地蔵菩薩立像
(もくぞう じぞうぼさつりゅうぞう)
木喰 江戸時代
像高28.5cm・総高36.5cm
鹿沼市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:昭和59年2月14日
栃窪
個人蔵
伝承によると、木喰(もくじき)が所有者の所に泊まった際にお礼として残した像とされています。 蓮華座の上に立ち、出家比丘(びく)の形で合掌印(がっしょういん)を結ぶ小地蔵像です。平べったくて長方形の大変愛らしい面相をしています。栃窪(とちくぼ)に来る以前、木喰は北海道でもこうした地蔵像を数多く造っています。台座(だいざ)の後ろ側に、この像が千体のうちの一体であるとの意味を込めた「千ノ内」の銘を刻み、千体仏造像の意図を明らかにしています。