太刀(たち)
1855年 江戸時代
表銘・安政二乙卯初冬宇■藩臣細川義規
添銘・近歳連海風作悪鈴木君憂之余感其忠義之誠作之以贈焉莫謂泰無人
長さ74.4cm・反り2.5cm・目くぎ穴1個
鹿沼市指定有形文化財(工芸品)
指定年月日:昭和54年3月9日
麻苧町
個人蔵
安政(あんせい)2年(1855)、義規(よしのり)41歳のときの作です。地鉄(じがね)はよく鍛えられた板目肌、刃文は直刃に丁子の足が入り、二重刃も見られます。義規は国学に凝ったことから、この太刀にも見られるように、添銘にしばしば国を憂える詩文を刻んでいます。「宇■」は宇陽の略字です。