仲町屋台
(なかまちやたい)
1836年 江戸時代
間口(柱端間、柱幅含)1.97m・奥行(前後柱端間、柱幅含)3.73m・高さ(箱棟上部まで)4.17m
鹿沼市指定有形文化財(工芸品)
指定年月日:昭和57年10月6日
仲町1610-1
仲町屋台公園屋台展示収蔵庫に展示
JR鹿沼駅前「鹿沼駅前」からバス「仲町」下車150m
東武新鹿沼駅前「鳥居跡町」からバス「仲町」下車50m
「仲町屋台案内図」のページをご覧ください。
仲町自治会
仲町では寛政(かんせい)年間(1789から1800)にすでに彫刻屋台を所有していたことが知られていますが、現在の白木彫刻白木造屋台は天保(てんぽう)7年(1836)6月に新造されています。その彫物は精巧緻密な見事なものです。見せ場の脇障子に絵画風の牡丹(ぼたん)と孔雀(くじゃく)を華麗に配し、鬼板には雄大な波龍を屋上いっぱいに躍動させ、懸魚に双龍と玉とり龍を配しています。車隠しにも波龍と飛龍、そして鯱(しゃち)。外欄間には繊細な花鳥彫(かちょうぼり)が施されています。内琵琶板は、ただ一つ旧屋台の菊の彩色彫刻を活用しています。内室欄間の彫物と屋台箱の墨書に「日光五重御塔彫物方棟梁行年六十四歳 後藤周二正秀(しゅうじまさひで)鑿」とあり、彫物師は富田(とみた)宿(栃木市大平町)の後藤正秀であることが確認されています。また、安政(あんせい)5年(1858)頃、磯辺儀兵衛敬信により彫物が付け加えられたようです。