刀
(かたな)
荒川貞五郎直行
1828年 江戸時代
表銘・野州住荒川貞五郎雲龍子源直行 以水心子正秀鍛伝造之
裏銘・文政十一戊子年二月日
長さ118.0cm・反り4.0cm・目くぎ穴1個・重量3.9kg
鹿沼市指定有形文化財(考古資料)
指定年月日:平成5年8月26日
今宮町1692
今宮神社内
JR鹿沼駅前「鹿沼駅前」・東武新鹿沼駅前「鳥居跡町」からバス「久保町」下車50メートル
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今宮神社
打ちおろしのため未研磨で、刀姿を整えるためのやすりがかかっている状態です。これで刀工としての最終仕上げは完了し、あとは研師(とぎし)にまわされます。通常の刀の1.5倍の長さと3.9kgという重さは、実用刀ではなく奉納刀ですが、よく鍛えてあります。銘文から、文政(ぶんせい)11年(1828)、荒川直行(なおゆき) の作であることが知られます。未研磨のため肌や刃文は不明ですが、刀剣製作過程が分かって貴重です。荒川直行は、天明(てんめい)3年(1783)に鹿沼宿田町(たまち)で生まれ、宇都宮藩お抱えの刀工八木沢忠吉俊秀(としひで)に入門、天保(てんぽう)3年(1832)には宇都宮藩の御用鍛冶(かじ)となりました。