天保の裁許絵図
(てんぽうのさいきょえず)
江戸時代:天保4年(1833)
縦3m・横9m
鹿沼市指定有形文化財(歴史資料)
指定年月日:平成元年1月13日
鹿沼市口粟野661粟野歴史民俗資料館(鹿沼市立図書館)
鹿沼市
天保の裁許絵図は、天保4年(1833)に、口粟野村六給の役人が中粟野村を訴えたものに対し、同11年9月にようやく裁許となったときのものです。この裁許絵図は、縦3m・横9mと大きなもので、絵図面の裏書きは、論争の証拠書類をあげて裁決した裁許状です。
この訴因は、承応(じょうおう)元年(1652)頃から粟野の入会株場に中・入粟野村住民が杉の植え付けを拡大したため、口粟野村住民とたびたび論争があり、遂に口粟野六給役から出訴したものです。