懸仏、木製カワラケ及び木製厨子
(かけぼとけ、もくせいかわらけおよびもくせいずし)
戦国時代
鹿沼市指定有形文化財(歴史資料)
指定年月日:平成10年2月27日
鹿沼市上永野2452-3
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今宮神社
上永野の今宮神社に伝わる懸仏は、千手観音菩薩坐像などを魚々点(ななこ)で表したものです。修験者や熊野比丘尼などの廻国の巡礼者、また地元の信者により奉納され 、制作年代は、室町末期から江戸初期にかけてと思われます。
木製厨子は、天文8年(1539)に千蔵坊恵深が、この宮殿一宇を奉納したとの墨書銘があることから恐らく本尊の懸仏1面が収められていたと思われます。
中世から近世初期の墨書銘を持つ、宮殿は大変に少なく貴重です。その後、地元の永野3ヵ村の助力により、神社が造営され、3ヵ村の惣氏神にしたとあります。
木製カワラケは、制作年代等が不明ですが、懸仏や木製厨子を合わせて考えると貴重なものです。