録事尊縁起関連資料
(ろくじそんえんぎかんれんしりょう)
鹿沼市有形民俗文化財(平成23年4月20日指定)
下粕尾949
常楽寺
下粕尾の常楽寺では、「粕尾郷に中野智玄(録事尊)という医者がいて、雷神の治療、後鳥羽院の難病治療、娘の生体解剖などを行った」という伝説が伝承されてきました。
粕尾地区では、現在も、この伝説に基づく信仰として、「録事尊の村廻り」という巡行仏が受け継がれています。指定された7点の内訳は、書状2点、縁起1点、勧進帳1点、石仏3点です。
書状2点は中世末の粕尾に医者がいたことを示す資料で、他の5点も江戸時代中頃まで遡る資料です。これらは、録事尊伝説が時代とともに変化し成立していく過程をたどることのできる貴重な資料であることから、文化財に指定されました。