通順坊平巴の宿
(つうじんぼうだいらともえのしゅく)
市指定(平成8年8月19日)
鹿沼市入粟野1510‐4
リーバス入粟野上五月線「上五月」下車、徒歩50分
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粟野財産区
史跡指定面積4,530平方メートル
通称「通順坊平」といわれ、古代から、中仙道から会津に通じる古山道の要所にあります。
勝道上人は、出流修練の後、大剣峰(横根山)に登り3年の修行を積んだとされ、その後下野薬師寺で受戒し、弟子達と日光開山を目指し、巴の宿に籠って修行した後、成し遂げたと言われます。
この史跡には、巴に流れる沢水、五輪塔、祭儀跡の磐座や古桜また石小屋など日光修練の行法を積んだとされる数々の遺跡が残っています。横根山三枚岩・石裂山の磐境(いわさか)等、原始信仰の神(仏)宿る磐座(いわくら)とも関連し、求聞持磐(くもんじいわ)・古桜・五輪塔とともに禅定(ぜんじょう)・斗薮(とそう)の宿の中心をなし、勝道上人が日光開山に濫觴(かんしょう)した山岳修験の宿跡と伝えられています。