横根山井戸湿原
(よこねやまいどしつげん)
鹿沼市天然記念物(昭和45年5月1日指定)
鹿沼市入粟野
粟野財産区
横根山井戸湿原は、山懐の平地に周辺の沢水が流れ込み、面積は約5ヘクタール。尾瀬沼や戦場が原に類似する規模の小さいもので、ひょうたん形をしています。
この湿原は、高山植物の宝庫で、食虫植物のモウセンゴケ、ワタスゲ、サギスゲ、シモツケ、レンゲツツジ、ヤマドリゼンマイなど、多くの貴重な植物が自生しています。
早春の芽ぶき、6月のレンゲツツジと8月の草花が咲きほこる頃、そして秋の紅葉は見事であり、地元の誇りとされていますが、近年は序々に乾燥化が進み、湿原としての機能が失われつつあります。