12月5日から12月20日にかけて、市民文化センターを会場に、鹿沼市、鹿沼市教育委員会、公益財団法人かぬま文化・スポーツ振興財団の主催により、鈴木石橋(せっきょう)没後200年を記念した企画展「鈴木石橋と麗澤之舎(りたくのや) ‐鹿沼の知と文化の潮流‐」を開催します。
鈴木石橋は江戸時代の鹿沼出身の学者です。現在の市内石橋町に麗澤之舎と呼ばれる塾を開き、県内を代表する学者である蒲生君平(がもうくんぺい)を始め、多くの優秀な若者を育てたことで広く知られています。
また、鹿沼が飢饉に見舞われた際、私財を投げ打って多くの人びとを救済した他、人の命の大切さを説き、江戸時代の社会問題であった堕胎や間引きを食い止めるための活動を行い、世の中の発展や救済のために生涯をかけて尽力しました。
学問を研鑽し、それを社会の発展や救済のために還元するという石橋の生き方は、今日の混沌とした時代を乗り切るための指標の一つにもなりうるのではないでしょうか。
今回の展示会は、石橋を中心に、その跡を継いだ鈴木松亭(しょうてい)、鈴木水雲(すいうん)の鈴木家3代に渡る内容であり、市内外からのご協力をいただき、これまでにない大規模なものとなります。
昭和39年の開催以来、まさに約50年ぶりの貴重なチャンスですので、お見逃しないようご案内いたします。
文化課/0289-62-1172