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平成26年度当初予算案について(2014.2)

  平成26年度当初予算の概要について、説明をします。

  わが国経済は、輸出の持ち直しや生産の増加、大企業を中心とした企業収益の改善、個人消費や雇用情勢の改善などにより、緩やかに回復しつつあるとされていますが、その実感はなく、いまだに不透明な状況が続いています。

  一方、市財政は、自主財源の根幹をなす市税が、これまで減少を続けてきたものの下げ止まりの兆しがうかがえる一方で、地方交付税や国県支出金等の依存財源については依然として予断を許さない状況にあり、歳出においては、義務的経費が大きなウエートを占めるなど財政の弾力性を奪う要素が残されており、極めて厳しい状況が続いています。

  このような中で、平成26年度は、第6次鹿沼市総合計画「ふるさと  かぬま『絆』ビジョン」の3年目にあたることから、国県支出金など特定財源の動向を見極めるとともに、一般財源配分の効率化・重点化に努めつつ、計画に盛り込まれた諸施策について、着実に推進することが求められています。そのため、予算編成にあたっては、「第5期鹿沼市行政改革大綱」及び「第4期財政健全化推進計画」に掲げる目標の達成を図るなど、安定した財政運営が確保できるよう努めました。

 

  それではお手元の記者会見資料の2ページをお開きください。

  予算規模についてですが、一般会計において400億8,000万円、前年度対比1.8%増の予算としました。

  また、水道事業を除く特別会計総額は、227億224万円、前年度対比3.6%増で、一般会計と特別会計の総額は、627億8,224万円、前年度対比2.5%の増となっています。

 

  次に、4ページをお開きください。

  「平成26年度一般会計歳入歳出予算款別一覧表」ですが、歳入の主な増減について説明をします。

  まず、1款市税については、消費税税率アップ前の駆け込み需要に伴う固定資産税の増収見込みなどにより、市税全体では1.6%増の140億7,419万2千円を計上しました。

  地方消費税交付金については、地方消費税率が1%から1.7%になることから約7億円増で見込みました。

  10款地方交付税については、25年度の実績及び地方財政計画等を勘案し8億円減の54億円を見込みました。

  21款市債については、ごみ処理施設整備事業や、(仮称)北部拠点保育園の整備などの財源として、15.7%増の36億9,850万円を見込みました。

  次に6ページをお開きください。

  「平成26年度一般会計性質別・財源内訳」ですが、中段の平成26年度の当初予算において、人件費、扶助費及び公債費のいわゆる義務的経費については、扶助費が3億円程度増加見込みであるものの、人件費及び公債費の減によりトータルで2億8,000万円程度減額となります。また、投資的経費が13億5,000万円程度の増となり、景気動向に配慮した予算となっています。

  次に7ページをお開きください。

平成26年度の重点事業など28事業を掲げました。

  そのうち、主なものを説明します。

  8ページをお開きください。

  まず、重点事業1番の『安全安心なまちづくり推進事業』は、市内の夜間における犯罪防止のため設置している蛍光灯防犯灯を、地球環境への負荷の低減、また、電気料及び維持経費の削減を図るため、省エネルギー効果があるLED防犯灯への交換を推進するものです。

  現在、本市には自治会等で管理をしている蛍光灯防犯灯が約6,500基ありますが、5年を目途にLED防犯灯へ交換した自治会等へ1基当り、15,000円を限度として補助金を交付します。

  次に、2番の『庁舎等施設整備事業』は、平成26年度に策定する「庁舎整備基本構想」に基づき、設計に向けての条件となる「建物構造」をはじめ、敷地内の「建物配置」や「延べ床面積」、「施設機能」、「給排水や空調等の設備」、「整備スケジュール」などの具体的な整備内容を明確にする「庁舎整備基本計画」を作成するものです。

  現在、市民を主体とした「鹿沼市庁舎整備検討委員会」において、庁舎整備の基本構想の策定に必要な事項の検討を進めており、年度内に「答申」をいただく予定です。26年度の上半期には、「答申」を踏まえた「基本構想」を策定し、その後、「基本計画」を作成することになります。

 

  次に、3番の『コミュニティセンター整備事業』は、老朽化が進んでいる南押原コミニュティセンターを改築整備するものです。

  平成26年度は造成工事および本体工事に着手し、27年度中には新コミュニティセンターでの業務開始を予定しています。その後、旧コミュニティセンターの解体工事および外構工事を行い、平成27年度末の整備完了を目指しています。

  施設は、木造平屋建て延べ床面積約680平方メートルとし、地元出身の児童文学者である千葉省三記念館を併設する特徴ある施設とします。

 

  次に、4番の『保育所再整備事業』は、保育園整備計画に基づき、北部地区拠点保育園を整備することにより、保育環境の充実を図るものです。この事業は、平成25年度から平成26年度までの継続事業であり、平成26年度中に建築工事等を完了し、平成27年4月開園予定です。

 

  9ページをご覧ください。

  5番の『休日夜間急患診療所・休日急患歯科診療所新築事業』は、地域医療・救急医療体制の充実を図るため、診療所の整備を行うものです。新築工事に伴い、現在開設している坂田山から貝島町に移設します。延床面積は約260平方メートルで、本年7月に着工し、平成26年度内に完成の予定です。

 

  次に、6番の『こども医療対策事業』は、新年度より現物給付対象年齢を未就学児まで拡大し、疾病の早期発見と治療を促進し、こどもの保健の向上と福祉の増進を図るものです。

 

  次に、7番の『ごみ処理施設整備事業』は、平成6年9月の竣工以来19年が経過し、老朽化したごみ焼却処理施設について、処理能力を維持するため平成26年度から27年度までの継続事業として基幹的設備改良工事を実施し、平成42年度を目標とした15年間の延命化を図るものです。

  施工にあたっては、新たに小型蒸気発電機を設置し、排出エネルギーの有効利用を図るとともに、省エネルギー機器の導入により二酸化炭素の排出量を削減します。また、排出ガス処理設備を改良し、大気汚染物質の排出をより抑えることで、環境に配慮した施設にしていきます。

 

  次に、8番の『地域経済活性化対策』は、特に重点事業として、商工業では、中小企業に対する制度融資の充実により、経営の改善・安定化を支援し、経営基盤の強化を図っていきます。

  また、市内中小企業のやる気を引き出し、やる気を応援することを基本に支援制度を整備し、販路開拓や企業の競争力強化を図っていきます。

  緊急雇用創出事業にて平成25年度に創設された起業支援型地域雇用創造事業を活用し起業後10年以内の事業者を対象に地域のニーズにあった事業を実施し雇用の創出を図ります。

  

  10ページをお開きください。

  9番の『道路関連事業』は、主な事業としては、まず、市道5047号線、通称「辰巳通り」の歩道整備事業です。

  本路線は、黒川の東側を南北に走り、国道293号と国道121号を結ぶ路線で、沿道には東中学校があり、また黒川を挟んだ西側には東小学校があるため、児童・生徒の通行が非常に多い道路です。片側の狭い歩道でありましたので、平成18年度から、歩行者の安全確保を図るため、道路を拡幅し両側への歩道整備を実施しています。

  すでに、全延長860メートルのうち、国道293号から県道宇都宮鹿沼線までの第1工区、320メートルの整備は完了しており、平成26年度以降も引き続き、残る国道121号までの第2工区の整備を進めていきます。

 

  次に、都市計画道路整備事業ですが、まず、「3・4・211号鹿沼駅東通り」(市道0344号線)は、現在、県道宇都宮鹿沼線との交差点付近140メートル区間を整備中であり、今後、「鹿沼駅裏通り」や「東口駅前広場」を一体とした、JR鹿沼駅東側の整備を進めていきます。

  また、3・4・2号南大通り(市道0017号線)は、花岡町交差点から県道鹿沼日光線までの1,000メートルのうち、第1工区である800メートル区間の供用開始を平成25年12月17日に行ったところです。今後は、残る第2工区(200メートル区間)の用地取得に努めていきます。

  これらの都市計画道路の整備により、都市の骨格を形成するとともに、効率的な土地利用の増進と円滑な交通の確保を図るものです。

  次に、橋梁の長寿命化対策ですが、草久地内の滝ヶ花橋、富岡地内の宮前橋の補修工事を行うものです。

今後、橋梁の老朽化が懸念されており、道路交通の安全確保を図るとともに、長期にわたる機能維持とコスト管理のために策定した、「橋梁長寿命化修繕計画」に基づき、維持管理費用の縮減と平準化を図っていきます。

 

  次に、10番の『粟野第一小学校整備事業』は、継続事業として屋内運動場の改築と外構工事を実施するものであります。屋内運動場については、木造平屋建て延床面積782.04平方メートル、平成26年10月の完成を予定しています。

 

  次に、11番の『生涯スポーツ振興事業』は、昨年、韓国で開催された順天湾国際庭園博覧会において、交流が深まった順天市との交流を更に深めるため、鹿沼さつきマラソン大会上位の鹿沼市民を、順天ナムスンリョンマラソン大会に派遣し、民間交流を図るものです。

 

  次に、12番の『体育施設整備事業』は、老朽化した千手山公園市民プールについて、施設の長寿命化を図り、一般の方の利用と、学校での教科指導による利用を考えた改修工事を行います。

 

  11ページをご覧ください。

  次に、主な新規事業1番の『防災対策推進費』は、作成から5年が経過(平成21年3月作成)した「鹿沼市防災マップ」を改訂するものであり、土砂災害警戒区域、大雨時通行止め箇所などの危険箇所や、避難場所、災害時の連絡先などを更新するほか、災害への備えや避難行動などの防災に関する学習情報についても最新のものに見直します。

  改訂後の防災マップは、市内の全世帯に配布し、市民の防災意識の向上に活用したいと思います。

  

  次に、2番の『防犯カメラの増設』は、市民が安心して暮らせる安全なまちづくりを推進するため、人が集まる公共の場所へ、防犯カメラを設置し犯罪の防止に努めていきます。

  まず、東武新鹿沼駅周辺への整備として、現在の東西連絡通路内の2基に加え、東武新鹿沼駅東口に2基、西口には自転車駐輪場を含め2基の計4基を増設します。

  さらには、図書館や川上澄生美術館に、防犯カメラを設置し、子どもから大人まで、安心して利用できる環境づくりに努めます。

  次に、3番の『ねんりんピック栃木2014の実施』は、健康及び福祉に関する積極的かつ総合的な普及啓発活動の展開を通じ、高齢者を中心とする市民の健康の保持・増進、社会参加、生きがいの高揚感を図ることを目的としたもので、生涯スポーツや高齢者の社会参加の推進につながるような大会にしていきたいと考えています。また、全国からお出でになる選手や役員の皆様に対しては、この大会を通じて鹿沼市の魅力を発信し、ピーアールに努めていきます。

 

  次に、4番の『骨髄ドナー支援事業費補助金』は、骨髄・末梢血幹細胞移植の推進及びドナー登録の増加を図ることを目的に、ドナーとなった方に対し、助成を行うためのものです。

  

  12ページをお開きください。

  5番の『歯と口腔の健康づくり推進事業』は、歯と口腔の健康づくりの推進が全身の健康づくりにつながることから、鹿沼歯科医師会の協力の下、歯科保健の意識の向上及び歯の喪失防止を図るため、20歳から35歳まで及び65歳の人を対象に成人歯科健診事業に取り組むためのものです。

 

  次に、6番の『横根高原生態系維持回復事業』は、本市の重要な観光資源である横根高原の井戸湿原において、有害野生獣のシカやイノシシ等の侵入防止対策や外来植物の除去、湿地の乾燥化対策を行い、貴重な湿原植物の保全や生態系の維持・回復を図るため、事業主体となる横根高原保全活用協議会の取り組みに対し必要経費を交付するものです。

  

  次に、7番の『河川維持管理費』は、普通河川極瀬川の遊水池整備事業であります。

  茂呂、石川地区を流れる極瀬川は小さな河川であるため、台風や集中豪雨などの出水時には度々、溢水被害を引き起こしています。これまで河川改修等の検討を行ってきましたが、長期にわたる事業期間と多額の事業費が必要となることから、河川を広げるのではなく「遊水池」を整備することで極瀬川流域の雨水対策を図っていくものです。

 

  次に、8番の『学校給食共同調理場施設整備事業』は、鹿沼市学校給食共同調理場に、食物アレルギーを持つ児童・生徒に対する対応食(除去食等)を提供できるようにするための食物アレルギー対応設備を整備します。

また、学校給食衛生管理基準の徹底を図り、安全・安心な学校給食を提供するため、調理室内へのチルド庫の設置や、洗浄室の蒸気配管の改修を行います。

 

  13ページをお開きください。

  次に、主な継続事業1番の『介護保険施設整備事業』は、第5期いきいきかぬま長寿計画に基づき、平成26年度に認知症高齢者グループホーム2施設、小規模多機能型居宅介護施設2施設及び小規模老人保健施設1施設を整備するため、整備事業者に建設及び開設準備の補助を行うものです。

 

  次に、2番の『医療施設整備事業』は、県西二次医療圏の中核的医療機関である「上都賀総合病院」の施設老朽化に伴う建替えを支援するため、補助及び貸付を行うものです。

  平成23年度から平成26年度までの4年間、補助及び貸付を行うもので、平成26年度については、補助金5千万円、貸付金2億5千万円、合計3億円の支援を予定しています。

 

  次に、3番の『環境都市推進事業』においては、新エネルギー設備導入費補助として家庭用太陽光発電設備等の設置補助金と大規模太陽光発電施設設置促進補助金を継続し、新エネルギーの普及促進及び地球温暖化対策に貢献していきます。

  家庭用太陽光発電設備等の設置補助金は300件分、大規模太陽光発電施設設置促進補助金は3施設への補助を予定しています。

 

  次に、4番の『有害鳥獣捕獲報償金』は、有害鳥獣による生活環境及び農林産物の被害を軽減させるため、市の捕獲報償金の他、25年度に続き、国の緊急捕獲等対策事業の報償金を交付し、有害鳥獣の捕獲を推進するものです。

 

  14ページをお開きください。

  5番の『消防活動費』は、鹿沼市消防署配備の水槽付消防ポンプ自動車の老朽化に伴い、新たに圧縮空気泡消火装置を装備した車両に更新するものです。

  この車両は、通常の放水に加え、水と消火薬剤を混合させた泡を放射することもできるため、使用水量の削減と水損防止に大きな効果を発揮できる仕様になっています。

 

  次に、6番の『情報化教育推進事業(小・中学校)』は、小中学校に配備されているパソコンのリース期間満了及びウィンドウズXPのサポート切れに対応するため、学校用パソコンの更新を行い、情報教育の環境整備を図ります。

 

  次に、7番の『小中学校の施設整備』については、耐震化事業として、西大芦小・南押原小・上粕尾小学校屋内運動場の耐震設計及び北小学校校舎の耐震診断と東中学校外構工事を実施します。

  併せて、施設の長寿命化を図るため、東小学校外壁改修工事及び北中給排水設備改修設計を行います。

 

  次に、8番の『簡易水道建設事業』は、平成28年度末を目途に進めている水道及び簡易水道事業の統合を施設面から進めるため、粟野地域において水源や施設の効率的な利用を目的に清洲簡水と口粟野簡水の延長1,200mの接続工事を実施するものです。

  

  以上で説明を終わります。

   

 

(担当課:財政課/0289-63-2151)


掲載日 平成26年2月10日 更新日 平成30年10月30日
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