この度、官民共同による「バイオマス発電事業」を実施することといたしました。共同するパートナーは、月島機械株式会社及び、サンエコサーマル株式会社の月島機械グループ2社であります。
この事業は、第3次鹿沼市環境基本計画及び、鹿沼市地球温暖化対策地域推進計画等に基づき、「温室効果ガスの削減」や「クリーンエネルギーの導入促進」さらに、「ごみの減量化」を目的として実施するものであり、下水道施設で民間活力を活用したガス発電事業は、県内初の取り組みとなるものであります。
バイオマス発電事業は、生物に由来する有機性の資源を発電に利用するものであります。従来の発電方法と比較して、環境への負担が極めて少ないことから、次世代の発電方法として大きな期待と関心が寄せられております。
本市においては、公共下水道黒川終末処理場をメイン施設として、通常の下水処理に加え、し尿・浄化槽汚泥や食品系バイオマスなどの未利用資源を汚泥処理施設で発酵処理いたします。その時に発生するガス、いわゆるバイオガスを発電に利用するというものであります。
官民共同事業のなかで本市が主に担う部分は、原料となる未利用バイオマスの受入と処理及び、バイオガスの供給となります。一方、月島機械グループでは、主に食品系バイオマスを市で受入れ易い形状にする設備や発電設備の建設と維持管理を行う他、発電事業の運営を受け持ちます。
当事業により、これまで焼却処理していた余剰ガスも発電に利用されますので、温室効果ガスの削減と併せ、発電用地やバイオガス提供により、下水道事業の財源確保に寄与できるものと期待いたしております。
事業の期間は21年間で、平成27年6月からの電力供給を目途に、今後施設整備に着手いたします。
今後も本事業を含め、未利用の地域資源を有効に活用した循環型社会の形成に向け、各種施策を積極的に推進してまいります。
(担当課:下水道施設課/0289-65-3594)