環境基本計画は、「鹿沼市環境基本条例」第9条に基づき、環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進するために定められるもので、「鹿沼市総合計画」を環境の保全面から具体化する、環境に関する最上位の計画です。
平成23年3月に発生した東日本大震災や福島第一原子力発電所事故による私たちの生活環境や意識の変化、刻々と進行する地球温暖化の影響やその対策に関する国際社会や我が国の動きなどを踏まえ、この度、「第4次鹿沼市環境基本計画」(計画期間:平成29年度~平成33年度)を策定しました。
また、本市の地球温暖化対策として推進してきた「地球温暖化対策実行計画」についても、今回の環境基本計画の中に組み込むことで、重点的かつ体系的に対策を進めて行くこととしました。
【第6章地域別環境配慮行動計画】
森林や動植物などの自然環境…空気や水、大地などの生活環境…緑地や水辺、景観などの快適環境…これらの「かぬまの環境」は、先人から受け継がれた掛け替えのない財産であり、かぬまに住み、かぬまに関わる私たちすべてがそれらの恩恵を受けて生きています。
しかしながら、一方で、私たちの生活や行動は、これらの貴重な環境に対して、時に無意識に…時に深刻に…負の影響を与えています。破壊された環境は元には戻りません。私たちには、これらの財産を未来へ継承する義務があります。
かぬまは、人情味があふれるまちです。人情は人から人へ巡り、つながって行きます。私たちの人やものを思いやる心が、このまちで循環することで、今と変わらない「かぬまの環境」が、将来もあり続けます。
経済発展を優先してきた私たちのこれまでのライフスタイルは、環境に多大な負荷を与えてきました。生産や消費の抑制、ごみの減量、製品の再使用や資源としての再生利用などの3Rを推進し、また、水循環の維持と回復を図ることで、天然資源の消費を抑制し、環境への負荷ができる限り低減される、持続可能な「循環のまち」を目指します。