見にこらんしょ！世界の巨匠 (2018.9)

市制70周年記念事業として「斎(さい)藤(とう)清(きよし)と川上澄生」展を美術館で開催します。斎藤清は福島県会(あい)津(づ)坂(ばん)下(げ)町(まち)出身の版画家で、早くから世界を舞台に活躍した作家です。戦後まもなく、ブラジルで開催された作品展でグランプリを受賞すると、斎藤の作品は海外で高く評価されるようになり、いまなお、その名は世界中に知られています。
本展覧会では、福島県立美術館、やないづ町立(ちょうりつ)斎藤清美術館の協力のもと、国際的に高い評価を受けたグランプリ作品はもちろんのこと、版画家としてデビューを果たした作品から晩年の故郷会津の雪景色の作品など、その代表作を31点にわたってご紹介します。
また、会期中は、企画展を記念した講演会や館長、学芸員による斎藤清作品のみどころをご紹介するイベントも開催します。
ところで、「見に来てください」を会津弁で言うと「見にこらんしょ」となります。そんなふるさとの訛(なま)りのように素朴で温かみのある齋藤清の作品をぜひ「見にこらんしょ」、いや「見にきらっせ」。