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台風19号による被災への対応について(2019.11)

台風第19号による災害発生から1カ月以上が経過しました。
本日の会見では、10月21日の記者会見以降、明らかになった被害状況および被災者支援等について、ご説明します。
はじめに、災害救助法については、10月12日に適用となり、避難所の設置や炊き出し・飲料水の配布のほか、住宅の応急修理などの財政支援が受けられることになりました。
被災者生活再建支援法については、本市における家屋の床上浸水などの件数が国で定める基準を超えたため、10月12日に遡っての適用となりました。
該当となる世帯に対しては、今月15日から開始した、被害の程度を記載した「り災証明書」の発送と合わせ、支援金の申請手続き等について、ご案内しております。
続いて、激甚災害の指定については、10月29日に閣議決定がなされ、災害そのものが全国規模で激甚災害に指定されました。
現在、各担当部局において、復旧事業への支援を受けられるよう、早急に作業を進めております。
次に、現在の被害状況ですが、建物被害は、現在、主に床上浸水した住宅を対象として、全壊や大規模半壊などを判定するための被害認定調査を行っています。
11月18日時点で、286件の調査が終了し、床下浸水の家屋を含め、684件のり災証明書を交付しました。
道路被害については、県道が1か所、市道が14か所で現在も通行止めとなっています。
市道0003号線の黒川橋については、11月12日の午後5時に通行止めが解除となりました。
次に、農業被害についてですが、作物では、イチゴやニラなどが2億2,968万7千円、農業用設備等では、いちごやスプレー菊のハウスなどが、7,603万2千円の被害となっています。
林業被害については、林道施設が、鹿沼市管理林道において、18路線、2千万円の被害となっているほか、栃木県管理林道で、7路線が被災しています。
そのほか、木材加工流通施設は、5か所が土砂流入や木材の流出などにより約1億2,200万円、キノコ関連は約253万8千円の被害となっています。
次に、商工業被害については、被害件数は90件で、被害額は、約12億1,700万円となっています。
続いて、公共施設についてですが、教育関連施設では、清洲第一小学校と粕尾小学校が被災したため、粟野中学校と粟野小学校の仮教室で授業を再開しました。
粕尾小学校については、土砂の撤去が完了し、避難勧告を解除したため、11月5日から、自校での授業を再開しています。
次に、避難の状況については、最大で31か所の避難所に1,275名の方が避難されていましたが、11月2日にすべての避難所を閉鎖しました。
交通への影響については、リーバスの鹿沼南校線において、市道0003号線に架かる黒川橋の損壊により、迂回運行をしていましたが、仮復旧が完了したため、11月13日の始発から、通常運行となっています。
次に、被災者への支援内容についてですが、10月15日から、被災者相談総合窓口を粟野コミュニティセンターに設置し、り災証明書の発行や浸水家屋の消毒などの相談のほか、土のう袋の配付などを行ってきました。11月8日に閉鎖するまで、735人の方が利用され、相談件数は、2,053件となりました。
また10月15日以降の、入浴の提供についてですが、高齢者福祉センターや前日光つつじの湯交流館のほか、民間施設の皆様のご協力により、被災者への入浴の無料提供を実施しました。引き続き多くの施設において、ボランティアの方を含め、無料で入浴の提供をいただいております。
なお、特別養護老人ホーム等における入浴の提供については、11月末日をもって、すべて終了となりますが、これまでの、ご厚情に対し、改めて感謝申し上げたいと思います。
次に、浸水家屋への支援についてですが、災害ごみへの対応については、仮置き場への持ち込みの受け付けは、すでに終了しています。環境クリーンセンターへの持ち込み受け付けについては、12月15日までを予定していましたが、12月16日以降も、随時対応します。
また、宅地内土砂の回収については、11月30日までを予定しておりましたが、12月1日以降も、ご要望により、随時、対応します。
次に、固定資産税、市民税及び国民健康保険税などの減免については、本年10月12日以降が納期限となっている令和元年度分について、減免とします。
医療機関や介護サービスでの一部負担金についても、来年の1月31日までの間、減免とします。
水道料金・下水道使用料の減免については、住宅等の復旧や洗浄に使用した分を減免します。
建築基準法に基づく確認申請等並びに都市計画法に基づく、開発許可申請手数料については、今年の10月12日から2年間、免除します。
次に、住宅に関する相談件数は157件となっており、市営住宅への緊急入居の状況については、10月15日から11月1日までに、14戸の入居がありましたが、そのうち、2戸は、既に入居者が退去し、現在の入居数は、12戸となっています。
次に、農業被害、林道・林地、商工業に関する相談件数につきましては、農業被害が443件、林道・林地が171件、商工業が、50件となっています。
次に、ボランティアについては、10月15日から、粟野トレーニングセンターに災害ボランティアセンターを開設し、11月17日現在で、3,590人の皆さんにご参加いただきました。
地域の方々の力を改めて実感するとともに、市内外からの多くの温かいご支援に心から感謝を申し上げます。
次に、他自治体からの支援については、友好都市である足立区や墨田区をはじめ、多くの自治体の皆様から、災害ゴミの収集や物資提供などにおいて、温かいご支援をいただいております。
最後に、現在、本市では、災害義援金の受付を行っており、11月18日現在の受付件数は118件で、536万8,589円となっています。
ふるさと納税による災害復旧支援寄付金は、11月18日現在で、受付件数は124件で、276万8千円となっています。
また、災害支援寄付金についても、受付件数は13件で、2,284万5,169円となっており、引き続き、多くの方々のご支援をお待ちしています。
今後も、災害からの一刻も早い復興に向け、全力で取り組むとともに、今回の災害を踏まえ、ハザードマップや避難所の見直しについても、早急に取り組んでまいりますので、関係機関をはじめ、市民の皆様のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

 

 

担当課・問い合わせ先

危機管理課/0289-63-2158


掲載日 令和元年11月22日