株式会社フレッシュ園渡辺
「とちおとめ」と「ミルキーベリー」の加工品開発と販路開拓
株式会社フレッシュ園渡辺
代表取締役:渡邉優樹
所在地:鹿沼市深津596
連絡先:0289-76-3639
主な事業:農産物の生産、加工、販売
補助事業認定日:令和5年5月29日
補助事業利用の目的
本来のいちごの販売の他に、規格外(小粒)のいちごを加工品として販売を進めることで経営の多角化を図ることを目的とする。
6次産業化の取組内容
- 「とちおとめ」や「ミルキーベリー」の規格外(小粒)のものを利用して、ギフト販売を目的に紅白コンフィチュールを開発。
- 補助事業に取り組みながら、事務所内に店舗を増設して、いちごスイーツ専門店をオープン。いちごの販売をしながら、6次産業化商品の販路開拓に取り組んでいる。
- コンフィチュールの製造販売だけでなく、店舗の稼働率を上げるために他のいちごの加工品を手掛け、日光天然氷を使ったかき氷にいちごソースをかけたデザートの販売や、冷凍したいちごを利用して夏場にもいちごを楽しめる事業に取り組んでいる。
鹿沼市補助制度や意気込みについて(インタビュー)
Q.本市の6次産業化補助金を利用して良かった点について
A.いちごの生産が密集している場所ではないため、製品の開発と宣伝費用に補助金が投入でき助かっている。6次産業商品が、本来のいちごの販売の宣伝効果にもなり相乗効果が生まれるようにしていきたい。
Q.6次産業化を取り組むうえで苦労した点について
A.少ない従業員の中で、取り掛かりの部分の事業を考えていくことが苦労したことを覚えている。
Q.新たな顧客の確保について
A.まだ6次産業化した商品が大きな利益になっているということはないが、いちごの生産で販売しているだけでは通常会えないお客さんがおり、そのお客さんに宣伝ができているという実感はある。その逆もあり。
Q.いちごの生産はいつごろからか
A.24,5年くらい前からである。以前はニラを生産しており、一画だけいちごの生産を試験的に家族だけで行ったところから始まった。
Q.現在はいちごを海外にまで発送するまでに至っているとのことだが、海外発送に関して気を付けていることなどはあるか
A.検疫にはもちろん気を付けている。スーパーに並ぶまでには相当期間要するので、品質と鮮度には1番気を付けている。
Q.ECサイトについて
A.直接購入よりも、断然ECサイトからの購入が多い。
Q.繁忙期の雇用状況について
A.ネット求人を通して、約25人前後雇っていたこともあった。通常は家族経営となっている。年間通してかかる経費(人件費)となるので、人を雇うということは慎重に考えている。
Q.6次産業化を取り組んで感じたことについて
A.6次産業化とは付加価値を付けて利益となる魅力あるものかとは思うが、本業であるいちごの生産の地盤を固めたうえで取り組んでいくものだと感じた。