平成28年度から地籍調査事業を実施しています。
地籍調査とは、国土調査法に基づき行われる事業で、土地に関する戸籍調査といわれており、一筆ごとの土地について、所在・地番・地目・境界及び面積の調査・測量を行います。
調査・測量の結果に基づき、新たに「地籍簿」「地籍図」が作成され、法務局(登記所)備え付けの公図や登記簿が書き換えられます。
地籍調査の必要性
現在の登記簿や公図は、明治時代に作成されたものが多く含まれており、当時の測量技術の未熟さや長い年月の経過により、現況とのずれが生じている場合があります。
このような状況を解消するためにも、地籍調査を行い、精度の高い登記簿や公図を作成する必要があります。
地籍調査の効果
(1) 土地に関するトラブルの未然防止に役立ちます
土地の境界が確定するので、境界争い等のさまざまなトラブルを未然に防ぐことができます。
(2) 土地取引の円滑化に役立ちます
正確な土地の状況が、登記簿や公図(地籍図)に反映されるので、安心して土地取引ができます。
(3) 災害の復旧に役立ちます
地震、水害等の災害が起きてしまった場合、境界を容易に確認することができ、復旧事業を円滑に進めることができます。
地籍調査の進め方
地籍調査は、市、又は県が主体となって実施します。正確に調査するため、関係者立ち会いのもと境界確認するなど、土地所有者である皆さんのご理解とご協力が必要です。
土地に関する測量や境界確認の実施には、大変な費用と時間が掛かりますが、地籍調査では、住民の皆さんの費用負担はありません。
説明会
調査箇所の土地所有者等の皆さんに、地籍調査の詳細について説明します。
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一筆地調査(境界確認)
一筆ごとの土地について、土地所有者等の立ち会いのもと、所在、地番、地目、境界等の調査を行います。
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地籍測量(地籍簿・地籍図作成)
一筆地調査の結果に基づき、境界の測量、面積の測定を行い、地籍簿(案)と地籍図(案)を作成します。
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地籍簿(案)・地籍図(案)の閲覧・修正
地籍簿と地籍図の案を、土地所有者等の皆さんに確認していただき、誤り等がある場合は、再調査の上、修正します。
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認証
閲覧・修正後、県及び国の認証を受け、地籍調査の成果(地籍簿・地籍図)が確定します。
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送付
認証を受けた後、成果は法務局(登記所)へ送付され、登記簿や公図が書き換えられます。
以上が地籍調査の全ての工程となり、1つの調査地区が完了する期間としてはおおむね3年を要します。
正確に調査するため、土地所有者・管理者の皆さんのご理解、ご協力が必要となります。