昭和100年 東京回顧版画展
昭和100年 東京回顧版画展
1923 年(大正12 年)、東京は関東大震災によって壊滅的な被害を受けます。復興し、変貌を遂げたその後の東京の街を、川上澄生を含む8人の創作版画の版画家たちが写し出したものが『新東京百景』です。
その後も、東京は、大空襲や、オリンピック景気、バブル景気、といった世の中の大きな波とともに姿を変えていきます。常に姿を変え続ける《最先端の街》は、版画家たちにとって表現したい風景でもあり、記録として留めたい風景でもあるのかもしれません。多くの作家によって描き続けられてきました。
2025 年(令和7年)は、1926 年(昭和元年)から起算してちょうど100 年目です。「昭和100 年」をきっかけとして、激動と復興の昭和の時代を顧み、将来に思いを致すことは、大変意義深いことです。今展は、澄生たちの『新東京百景』に描かれた昭和初期の東京の街にスポットを当てながら、1980 年代・90 年代に制作された『東京百景』、現代若手作家による最近の東京をテーマにした作品を並べてご覧いただきます。版画家の眼を通して、都市や自然の景観、名所や旧跡、人々の営みを見比べ、変遷する東京の姿や変わらぬ情景をお楽しみいただくとともに、私たちが生きる「現在」を見つめ直す機会となれば幸いです。
また、最後のコーナーでは、大きく変化する東京とは対照的な、変わらぬ豊かな自然をたたえる栃木の景勝地を描いた、澄生による栃木の名所絵をご紹介いたします。
とき
令和7年9月13日(土曜日)~11月24日(月・祝)
前期:令和7年9月13日(土曜日)~ 10月19日(日曜日)
後期:令和7年10月22日(水曜日)~ 11月24日(月・祝)
会場
鹿沼市立川上澄生美術館・2階展示室
(栃木県鹿沼市睦町287-14)
休館日
月曜日(5/15、10/13、11/3、11/24は開館)、9/16(火曜日)、9/24(水曜日)、10/14(火曜日)、10/21(火曜日)、11/4(火曜日)
入館料
一般300円(200円)、高校・大学生200円(100円)、小・中学生100円(50円)
* ( )内は20名以上の団体料金、「東武沿線美術館連携事業」共通券割引料金
*毎週土曜日は小・中学生無料
*毎月第3日曜日は鹿沼市内の小・中学生と同伴のご家族は無料
*障がい者手帳の交付を受けている方とその介護者1名は無料
*10/11(土曜日)、10/12(日曜日)は鹿沼秋まつりのため無料
*11/3(月・祝)は「文化の日」のため無料
関連イベント
(1)館長と楽しむ作品鑑賞会
日時:9月28日(日曜日)11:00~11:30
会場:2階展示室※要企画展チケット
(2)学芸員によるギャラリートーク
日時:詳細が決まり次第、本ページでお知らせします。
会場:2階展示室※要企画展チケット
美術館ホームページ(外部リンク)
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