星宮神社本殿
(ほしのみやじんじゃほんでん)
1800年頃 江戸時代
一間社流造
桁行84cm、梁間69cm
鹿沼市指定有形文化財(建造物)
指定年月日:平成8年10月23日
戸張町1805
文化活動交流館前「文化活動交流館前」からバス「睦町」徒歩5分
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戸張町自治会
星宮神社は、古くから「虚空蔵尊(こくぞうさん)」として親しまれている戸張町(とはりちょう)の氏神です。本殿は一間社(いっけんしゃ)流造で、屋根は銅板瓦棒葺(どういたかわらぼうぶき)です。 桁行84cm、梁間69cmほどの大きさですが、彫刻とも総欅(けやき)造、良材を使用したていねいな造りは重厚さを感じさせます。本殿全体に45点もの装飾彫刻がはめ込まれ、これらには奉納者の名前が刻まれています。右妻飾(つまかざり)の彫刻「桐と鳳凰(ほうおう)」の裏面には製作年とみられる「天保(てんぽう)14年」(1843)の墨書があり、また、右胴羽目の彫刻「高砂(たかさご)」には作者の石塚直吉吉明とその弟子石塚栄吉明儀の名前が刻まれています。これらの彫刻は本殿建造後に取り付けられたものと考えられ、本殿の建造年代は、この彫刻の製作年代や町内の古文書などから、寛政(かんせい)後半から文化(ぶんか)初年(1800年)頃と推定されます。