絹本著色 聚芳絵巻
(けんぽんちゃくしょく しゅうほうえまき)
1828年頃 江戸時代
縦32.0cm・横1035.0cm
栃木県指定有形文化財(絵画)
指定年月日:昭和39年12月8日
仲町
個人蔵
靄厓(あいがい)が勉強中の33歳、文政(ぶんせい)11年(1828)頃の作と思われます。これだけ多くの草花を、しかも丹念に描いたものは、靄厓の作品では本絵巻以外にありません。粉本(ふんぽん) 的であるにせよ、独自の用筆が縦横にみなぎり、彩色もよく、美しい作品に仕上がっています。巻末に漢詩人大窪詩仏(おおくぼしぶつ)の長い賛があり、両人の交友を知る上からも貴重な作品です。