紙本墨画 歳寒三友之図
(しほんぼくが さいかんさんゆうのず)
1833年 江戸時代
縦128.5cm・横53.5cm
鹿沼市指定文化財(絵画)
指定年月日:昭和39年11月30日
仲町
個人蔵
天保(てんぽう)4年(1833)、靄厓(あいがい)38歳のときの作です。中国では、松竹梅を歳寒三友といい、高潔な生き方のたとえとしてきました。そこで、南画家、文人画家は祝事に際してよくこの図を贈ったといいます。竹や梅を描く第一条件は墨の濃淡を研究し、その微妙な差などを会得することです。靄厓はこの点で渡辺崋山(かざん)に劣らない力量があると自覚していたと思われます。