木造 千手観音菩薩坐像
(もくぞう せんじゅかんのんぼさつざぞう)
南北朝時代から室町時代
寄木造
像高39.5cm
栃木県指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:昭和37年4月24日
上石川608-3
リーバス運転免許センター線「石川小学校前」下車、徒歩10分
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永林寺
威厳のある面相、彫りが深く自然で煩雑さのない衣褶(いしゅう)、短めの胴部などにより、格調ある像となっています。寄木造(よせぎづくり)、玉眼で、造像手法から南北朝から室町時代にかけての作と考えられます。保存状態は良好です。千手の持ち物が欠けていたり、破損しているところもありません。光背(こうはい)は周縁部が透彫(すかしぼり)、上部にキリークの種子(しゅじ)をつけた舟型光背です。高い蓮華(れんげ)八重の台座(だいざ)に乗っています。これらは、天冠帯(てんかんたい)、瓔珞(ようらく)などとともにいずれも江戸時代に後補されたものです。