木造 千手観音菩薩坐像
(もくぞう せんじゅかんのんぼさつざぞう)
鎌倉時代(14C)
像高51.4cm
鹿沼市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:昭和56年3月31日
千手町2610(千手院)
リーバス「千手町」下車、徒歩8分
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鹿沼市
材質は檜(ひのき)材、布貼(ぬのばり)漆箔で、肉身部には金泥(きんでい))彩を施し、玉眼がはめ込まれています。引き締まった口元や張りのある頬など、写実的で端正な面相の示す様式的特徴、並びに、金泥彩の材質、蟻ほぞの時代的特色をはじめとする技法全般から、鎌倉時代末期の作と推定されます。化仏 11面中6面、脇手(わきて)38臂(ひ)中13臂、宝鉢手2臂などは後補です。また脇手の持ち物はすべてなくなっています。舟型光背と蓮華(れんげ)九重の台座(だいざ)は江戸時代中期の作で、台座の底部に「江戸神田かぢ丁二丁目大佛師平井半兵衛さく」の銘があります。