木造十二神将立像(12躯)
(もくぞう じゅうにしんしょうりゅうぞう)
鎌倉時代
像高70センチメートル
鹿沼市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:平成3年5月31日
鹿沼市北半田1250
東高野山 医王寺
北関東自動車道「都賀インター」から約15分・東北自動車道「鹿沼インター」から約15分
東武日光線新鹿沼駅からタクシーで15分・東武日光線楡木駅から徒歩25分
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宗教法人医王寺
木造 十二神将立像は、薬師三尊の眷属(けんぞく)として、同寺金堂内薬師三尊像の安置された厨子の左右両側の壇上に、六体ずつ一列に配置されています。江戸初期頃の作と思われていましたが、平成27年~29年にかけて行われた保存修理事業により、後世の彩色が除去され、制作当時の裁金模様などが明らかになりました。衣文線や顔の表情など、メリハリがあって動きにも不自然さがないすぐれた作です。
十二神将は薬師如来の説く経典を信ずる者を守護する護法神であり、人々を救済するために発した十二の大願の守護神でもあります。また昼夜十二時や月にも関係があり、十二という数字が十二支の数字と一致するため、平安時代以降十二支獣の冠をつけた神将像が多くつくられました。一般に頭上に十二支の動物を付け、手に剣や戟(げき)、宝棒などの武器を持ち、甲冑をつけた忿怒(ふんぬ)の形相をあらわしています。