石幢(せきどう)
1512年 戦国時代
総高184.0cm
鹿沼市指定有形文化財(考古資料)
指定年月日:平成20年7月30日
板荷3945
東武日光線「板荷駅」からリーバス小来川森崎線
「板荷コミュニティセンター前」下車700メートル
薬定寺
材質は安山岩(あんざんがん)、銘文により永正(えいしょう)9年(1512)の造立と知られます。室町時代後半の栃木県を中心として分布する典型的な形態を持つ石幢です。 8個の石を組み合わせた重制(ちょうせい)石幢で、上部から宝珠(ほうじゅ)、請花(うけばな)、笠、龕部(がんぶ)、中台(ちゅうだい)、幢身(とうしん)、基礎と呼ばれます。宝珠、請花を1石でつくり、笠は六角形、六角柱の龕部には各面に地蔵を刻んで六地蔵を表しています。中台も六角で下部は蓮弁(れんべん)を模していて、石臼状の円柱が3個組み合わされた幢身は、達磨(だるま)おとしを思わせる形状となっています。 基礎は六角形の板石を2個重ねています。この石幢の幢身には次のような銘文が刻まれています。 逆修(ぎゃくしゅ)の銘文から故人が、生前に供養のため立てたことがわかります。
正面
奉 造立 □□ 弘□
密蔵坊
左面
別當眼弘敬白
東林坊
右面
逆修 善根
裏面
永正九壬申年四月十