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臨時市長記者会見(2015.9.15)

記者会見の内容についてお知らせします。

  

臨時記者会見  

 

日時

  平成27年9月15日(火曜日)午後5時

  ※台風18号に伴う大雨被害に関する臨時記者会見です。

 

場所

  市役所特別会議室

 

会見内容 

  1. 台風18号に伴う大雨被害について

 

  今回の記録的な大雨による被害は、全市域にわたっており、まだ全体を把握しておりませんが、甚大なものであります。
  残念ながら、お一人の尊い命も失ってしまいました。心からご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災されている多くの市民の皆様にお見舞いを申し上げます。

  気象庁によりますと、今回は、台風18号から変わった低気圧に向かって、関東地方特に栃木県の上空に湿った空気が断続的に流れ込み、大気が非常に不安定となって大雨をもたらす「線状降水帯」の状態が長時間続いたとのことであります。
  降り始めの9月7日18時から11日6時まで3日半の総降水量は507ミリを記録し、関東地方初となる「大雨特別警報」が栃木県に発表され、9月の平均総雨量の2倍を超える雨がこの期間に集中して降りました。

 

  資料の1ページに、経過の概略をまとめてあります。
  9月9日、13時38分に「大雨警報」が発表され、即、水防本部を設置するとともに、警戒配備をとりました。16時55分には「土砂災害警戒情報」が発表され、これを受け「鹿沼市災害警戒本部」を設置し、職員が第一配備体制で備えました。
  その後、黒川や小藪川などが増水したため、19時10分に黒川の御成橋から朝日橋までの川沿い西側の地区に、19時30分に小藪川沿いの4町に避難準備情報を発表しました。
  雨が弱まらないため、20時には災害警戒本部を鹿沼市災害対策本部に切り替えて、職員体制を強化するとともに、小藪川沿いの4町には避難勧告を出しました。
  20時以降も黒川の増水が続いたため、沿岸全域に、20時50分、避難勧告を発令、さらに日付が変わっても、大雨が続き、0時20分には気象庁から栃木県全域に「大雨特別警報」が発表されました。
  これを受け、0時30分には市内全域に避難勧告を発令し、特に危険だと判断した黒川流域の地域に対して、避難指示を発令しました。
  さらに降雨は続き、黒川の増水による浸水など、被害の状況確認をしながら、人命救助を第一に、県、警察、消防等の連携により対策にあたりました。
  同日16時半に、第3回の災害対策本部会議を開催し、被害の状況確認、対応や支援策を検討しました。
  10日の夕方以降には、降雨も落ち着き、河川の水位も下がり、洪水警報が解除されました。
  日付が変わり、11日5時15分に土砂災害警戒情報が解除になり、6時15分には大雨特別警報も解除されました。これを受け、市内に発令されていた避難指示と避難勧告を全て  解除しましたが、災害対策本部と職員配備体制を継続し、引き続き災害の対策にあたっております。
  雨が上がった後、改めて警戒を続け、日吉町の一部など、斜面崩壊等の危険性の高まった地域には、12日と13日に、再び避難勧告を発令したところであります。

 

  次に2ページをご覧ください。
  現在報告を受けている被害状況ですが、人的被害としては、土砂災害により、お一人がお亡くなりになり、1名が重症を負われました。
  物的被害といたしましては、建物等の損壊や流出が63件あったほか、多くの床上、床下浸水がありました。さらに、土砂流出や崖崩れ、道路の損壊や冠水、河川の損壊やいっ水など、記載のとおり、多数報告を受けております。
  農林業、商工業の被害は、11日現在でまとめております。
  農業では水稲・そばなどの作物被害がおよそ5億6千万円、農業用施設被害が3億6千百万円、林業では、キノコ関連の被害が約667万円との報告であります。
  6の避難所につきましては、最大で32か所の避難所に926名の方が避難されました。さらに、おおのホールさんなどでは自主避難所を開設していただきました。
  現在は、菊沢コミュニティセンターに21名の方が避難されています。

 

  3ページになりますが、交通への影響につきましては、東武日光線とJR日光線が運休となり、東武新鹿沼駅と下今市駅間は、現在も運転を見合わせております。
  道路は、13日午後6時現在で、市道が12か所、国・県道が7か所通行止めとなっております。
  水害ごみの受入れなど、市の支援制度につきましては、過日、既にお配りした資料のとおりですが、従来の対策に加え、宅地内土砂の回収を行うことにいたしました。

 

  災害発生直後から、被災地の自治会の皆様や消防団員の方々をはじめ多くの市民の皆様が被災者支援と復旧活動にあたっていただきました。
また、資料に記載したとおり、災害ボランティアセンターを窓口として市内外から多くのボランティアを受け入れ、13日の日曜日には600人以上の皆さんにご参加いただきました。
  中には飯舘村の方もいらっしゃいます。
  地域の方々の力を改めて実感するとともに、市外からの多くの温かいご支援に心から感謝を申し上げます。
  さらに、友好都市の足立区、墨田区からは、土嚢袋約12,000枚を届けていただいたほか、17日からは足立区のゴミ収集車5台が人員付きで来ていただくことになりました。
  なお、復旧に向けた喫緊の財政出動に対しましては、専決補正予算を編成するなど、遅滞ない対応を図ってまいります。
  別紙1、2、3は、参考に付けさせていただきました。

  以上で、説明を終わります。
 

※資料1~3ページ、別紙1・2・3につきましては、こちらをご覧ください。  PDF 臨時記者会見資料 (PDF 512 KB) 

 


掲載日 平成27年9月25日 更新日 平成30年10月30日
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