贈る粋、伝える雅－木版で結ぶ心ポチ袋と千社札の美 展

「粋」を贈り、「雅」を伝える、その心は一枚の木版画に託され、人と人とを静かに結びます。
この展覧会は、木版という伝統技法を通じて、日本人の細やかな心遣いや、精神的なつながりの美しさを見つめ直す試みです。
祝儀などの際に用いられる小さなポチ袋。その繊細な彫りと色彩は、単なる装飾ではなく、贈り手の真心と敬意を映し出す鏡です。

目に見えぬ思いをかたちにするこの慣習は、日本人の奥ゆかしさと品格を物語っています。
一方、参詣の記念として貼られる千社札は、個の存在を印す小さなメディアです。

名前や信条、遊び心を込めた意匠は、自己を洗練されたかたちで社会に表明する手段であり、日本人の美意識と創意の結晶でもあります。
こうした異なる用途を持つポチ袋と千社札ですが、いずれも木版という技に魂を宿し、言葉を超えて心を伝える文化の担い手でした。

それぞれのかたちに託された思いを通して、日本文化に息づく美と精神の深層に触れていただく機会となればと願っております。

みなさま、ぜひ会場へお越しください。

とき

令和7年6月25日（水曜日）～8月31日（日曜日）

開館時間：午前9時から午後5時（最終入館は午後4時30分まで）

休館日：月曜日（7/21、8/11は開館）、7/22（火曜日） 、8/11（火曜日）

ところ

鹿沼市立川上澄生美術館 1階展示ホール

（栃木県鹿沼市睦町287-14）

入館料

無料

出品作品リスト

出品目録(pdf 759 KB)

美術館ホームページ（外部リンク）

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