粟野のカヤ
(あわののかや)
平安時代
樹高20.5メートル、目通り6.6メートル、推定樹齢約1,100年
県指定(昭和32年6月30日)
鹿沼市口粟野611
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個人蔵
その昔、朝日長者の娘、八百比丘尼が植えたという伝説もあるこのカヤの古木は、口粟野の畑の中にあり、四方にさえぎるものがなかったためよく伸び、枝も多く、枝張りは22メートルにもなります。また下垂れし、北側では地上30センチメートルにまで下っています。
150年前、京都の伏見寺が全国の樹木を調べた時、このカヤの木に「正一位榧木稲荷大明神」という位を与えたといわれ、根元には祠が祀られています。
粟野のカヤは、樹高20.5メートル、目通り6.6メートル、枝張り東西南北とも20メートルで、推定樹齢約1,100年である。姿がよく、県内第一のカヤの巨木です。
カヤは、イチイ科の高木で、県内では北西部の山地に自生しています。材は、耐湿性なので土台、将棋盤、桶材などに用いられ、種子は食用・油用に利用されるために、よく神社仏閣の境内に植えられます。