インターネットの普及により、私たちの生活はとても便利で豊かなものになりました。しかし一方で、プライバシーの侵害やネットいじめなど、人権にかかわる様々な問題が起きています。これらの人権問題をなくすために、インターネットの正しい使い方やモラルを身につけることが必要です。
インターネットは、匿名で簡単に情報発信できたり、瞬時に情報を世界中に伝えられたりするなどの特長があり、便利な一方で、インターネットを悪用した人権侵害も毎年数多く発生しています。使い方を間違えると、人の心を傷つける「凶器」にもなり、使い方次第で、「加害者」にも、「被害者」にもなるおそれがあるのです
ネットの向こう側にも、あなたと同じ人間がいます。ネット上の匿名性などを悪用し、相手を傷つけるような書き込みは許されません。匿名の書き込みも、調査をすれば、発信者を特定することが可能ですし、罪に問われることもあるのです。また、メールやブログ、コミュニティサイトなどへの何気ない書き込みが相手を傷つけ、取り返しのつかない事態を引き起こしかねません。
(企画:法務省人権擁護局、監修:藤川大祐(千葉大学教育学部教授)、制作:公益財団法人人権教育啓発推進センター「あなたは大丈夫?考えよう!インターネットと人権<改訂版>」より)