例幣使街道の宿場町として発展した鹿沼。観光情報誌によく載っている秋まつりの彫刻屋台や裏路地のカフェもすてきだけど、これからはこんな場所も観光情報誌に掲載されてもいいんじゃない？というスポットを紹介します。「他にもこんな良い場所があるよ！」という情報がありましたら、ぜひ教えてください！

田んぼ越しの花火〈市内各地〉

例年5月下旬～6月上旬頃に開催される「鹿沼さつき祭り」。国内最大級の「さつき」のイベントで、全国各地の愛好家が育てたサツキの展示会や販売会などが行われます。
このイベントに合わせて例年5月の終わりに開催されるのが「鹿沼さつき祭り協賛花火大会」です。黒川河畔・旭橋付近の会場には数え切れないほどの屋台も出て賑やかなうえ、目の前で上がる大迫力の花火を堪能できます。
ただし、今回は「雑誌に載らないスポット」ということで、あえて会場から少し離れた場所――市内各地に点在する水田越しの花火をご紹介します。


▲水面にユラユラと映る花火が幻想的。

花火大会の開催時期が5月と早いことから、水が張られた田んぼに映る花火が見られます。間近に見る花火より迫力は劣りますが、水面にキラキラと映る花火が幻想的で、何時間でも見られます。会場で花火を堪能した後は、少し散歩しながら自分だけのビュースポットを探してみてはいかがでしょうか？
 
※水田は私有地です。勝手に侵入する行為はやめましょう。マナーを守って花火を楽しみましょう。

北関東からスカイツリーや筑波山を眺望!?〈富士山公園〉

続いて紹介するのは、標高230mにある公園・富士山(ふじやま)公園です。住宅街の中にある小高い丘と侮るなかれ。実は頂上まで登ると、とっても眺めが良い場所です。


▲富士山公園頂上からの風景。市内を一望できます。

訪問したのは6月の下旬。あいにくの曇り空でしたが、遠く筑波山もよく見えました。晴れている日は、スカイツリーも見えるそうですが、肉眼では少し探しにくいかもしれません。
今回の訪問は南側の麓駐車場にクルマを駐め、徒歩で頂上まで登りましたが、階段がキツく結構良い運動になりました…。体力に自身の無い方は、頂上の駐車場に止めた方がいいかもしれません。また、あたたかい時期に訪れる際は、虫除けもお忘れなく！
 
■富士山公園    ●所在：栃木県鹿沼市花岡町

のどかな風景に癒やされる〈上殿坂〉

次は道路からの風景を紹介します。場所は県道268号線・新上殿橋東交差点を南西に下ったところにあるこちらの坂。


▲上殿坂からの風景。一面が緑のじゅうたんです。夕景も格別！

水田や男体山を一望でき、のどかな風景に癒やされるスポットです（本当は坂からの風景が一番きれいなのですが、道路上で撮影するわけにも行かず、歩道からの写真となります）。
四季折々で表情が変わる山や田畑の風景は、何度見ても見飽きることはありません。西向きの道なので、夕暮れ時の風景も格別に美しいです。ただし、周辺には駐車場がないので、走行しながら眺めることになります。風景に見とれすぎて、わき見運転にならないようご注意を！
 
■上殿坂    ●所在：鹿沼市西茂呂 新上殿橋東交差点付近

色とりどりの紫陽花がお出迎え〈磯山神社〉

最後に紹介するのは、梅雨の風物詩・紫陽花が咲き誇る神社です。


▲紫陽花が咲く6月の磯山神社。
 
こちらは、鹿沼市磯町にある磯山神社です。例年6月下旬から7月下旬にかけて紫陽花祭りを開催しており、氏子の手により植えられた30種2500株の紫陽花が咲き誇ります。
残念ながら2021年の紫陽花祭りは新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となってしまいましたが、きれいなお花は今年も出迎えてくれます。また、社務所では紫陽花をモチーフとしたお守りや御朱印が並んでいます。こちらもかわいいので要チェックですよ。
 
■磯山神社    ●所在：鹿沼市磯町66
 

以上、4つのスポットをご紹介しました。新型コロナ禍で自由なお出かけがしにくい状況ですが、密を避けながら鹿沼の風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。