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絹本著色 両界曼荼羅図

こんごうかいまんだら たいぞうかいまんだら 

名称 

絹本著色 両界曼荼羅図  2幅
(けんぽんちゃくしょく りょうかいまんだらず) 

基本情報

《中西善之丞》

江戸時代

[金剛界]縦400.0cm・横300.0cm
[胎蔵界]縦400.0cm・横300.0cm 

指定

栃木県指定有形文化財(絵画)
指定年月日:昭和49年3月8日

所在地・アクセス

西沢町478 

所有者

正蔵院 

成り立ち・見所

曼荼羅とは、仏教の宇宙観や教理によって、諸尊を絵画的に図式にあらわしたものです。本図はまれに見る大きなものであるとともに、諸尊の描写や色彩が優れています。両界とは、金剛頂経(こんごうちょうきょう)による金剛界(こんごうかい)、 大日経(だいにちきょう)による胎蔵界(たいぞうかい)の二つのことです。

金剛界曼荼羅

金剛界は、人の心の中にある仏心を自覚させ、即身成仏への道を示しています。九会(え)に区分され、中央成身会(じょうしんえ)の中央に配された大日如来(だいにちにょらい)は、忍者のような智拳印(ちけんいん)を結んでいます。江戸時代以降に描かれた曼荼羅の多くは、諸尊の姿が品位を失い、いたずらに華麗に陥っていますが、本図は内院(ないいん)および外院(げいん)の諸尊の表情など、華美に走らず、謹厳に描かれていることが知られています。

胎蔵界曼荼羅

胎蔵界では、胎児が母胎の中で育まれ成長していくように、人が菩提心に目覚め、悟りに導かれていく姿を展開しています。全体は十三大院(だいいん)に区分され、中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)の中心には大日如来(だいにちにょらい)が座しています。周縁の外金剛部院(げこんごうぶいん)まで数えれば414の諸尊が描かれていて、それぞれの表情を観察してみるのも楽しいものです。特に中台八葉院の左右、蓮華部院(れんげぶいん)と金剛手院(こんごうしゅいん)の諸尊の描写は優れています。  


掲載日 平成22年8月20日 更新日 平成30年11月22日
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