姫宮本殿 附 棟札
名称 および員数
姫宮神社本殿 附 棟札(1棟・4札)
(ひめみやじんじゃほんでん つけたり むなふだ)
基本情報
江戸時代(弘化4年)
指定
鹿沼市指定有形文化財(建造物)
指定年月日:令和4年4月21日
所在地・アクセス
鹿沼市717
リーバス古峰原線「鹿の入橋」下車
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所有者
宗教法人 姫宮神社
成り立ち・見所
建築年代は、建築様式および棟札からみて弘化4年(1847)の再建と考えられます。
一間社流造とち葺の社殿は、亀腹石上に立ち、身舎(もや)は桁行梁間ともに4尺(1.273m)です。
軸部材は欅、桁より上部は桧材を使用し、切目縁を背面まで全周に廻し三手先の腰組で受け、全面を白木の彫刻で飾ります。
胴羽目彫刻は、身舎右側は「八岐大蛇退治」の図で、左胴羽目は「天津日継(あまつひつぎ)降誕」の図です。後胴羽目は、題材は不明ですが、中央の岩の上に鎧を着た武人が腰掛け、奥に鎗を持った従者、右手前に日月の幟を持った従者、左下に松明を持ち跪く老人の姿が彫刻されており、日本神話の一場面と思われます。
向拝木鼻4点は正面側面共に牡丹の花と葉で獅子を象り、身舎木鼻は四方とも菊花です。8点すべての木鼻が花で統一されているのは珍しく、主祭神が女神であることを象徴的に表したものと考えられます。
向拝斗組の間には厚板材を用いた龍の彫刻がはめ込まれ、摩滅していますが裏面には「大ハメ三ツ目貫龍 浪ニ千鳥 右品彫刻鹿沼住 石塚吉明 高野常吉」の墨書銘があります。上材木町屋台や今宮神社本殿大羽目など市内に多く作品を残した鹿沼宿在住の彫工・石塚吉明の作品であることがわかります。
建造物用語解説はこちら
No. |
棟札名 |
奉納年 |
西暦 |
その他 |
1 |
奉造営姫宮大権現 |
寛永拾五年霜月吉日 |
1638 |
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2 |
奉修覆姫宮大権現社 |
寛延三年九月吉祥日 |
1750 |
鹿野入邑・小河村想氏子 |
3 |
奉修覆姫宮大権現社 |
宝暦十三年十二月吉祥日 |
1763 |
|
4 |
奉造立姫宮社 |
弘化四歳弥生十八日 |
1847 |
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