Good Job! かぬま企業図鑑
『市民の皆さんに、市内企業の情報を知っていただくことで、市内企業に対する親しみや地元への愛着を持っていただきたい』
このような思いから、市の広報誌「広報かぬま」で、市内企業が有する高い技術力や製品、サービスなどの紹介を令和4年度から開始しました。
このページでは、これまでに「広報かぬま」に掲載した企業紹介を掲載しています。
VOL.1 株式会社 ナカニシ【令和4(2022)年5月号】
歯科医療用機器を製造する会社として、昭和5(1930)年に東京都で創業した株式会社ナカニシは、昭和20(1945)年に鹿沼市内へ移転し、今年で創立93周年を迎えました。
高速回転技術を核に、歯科医療用機器をはじめ、一般産業分野や外科医療分野へと事業領域を拡大しています。同社は、海外16か所の自社販売拠点を擁し、世界140か国以上に向けて製品を輸出しています。特に、歯科医療用機器分野においては、「ハンドピース」が世界シェアで27%を超えるなど世界のトップ企業として、世界の歯科医療を支えています。
平成30(2018)年には、新しい部品工場として新工場「A1」を立ち上げました。その後も、令和4(2022)年に「A1+」工場を立ち上げ、現在は、本社敷地内に過去最大規模の生産拠点となる新工場「M1」の建設を進めており、市場シェアの更なる拡大を目指しています。
なお、同社のショールーム「NSK MUSEUM(エヌエスケー ミュージアム)」は、その空間づくりが高く評価され、『日本空間デザイン賞2019』で最高位となる「金賞」を受賞しました。
これからも企業としての価値観「Our Core」を中核に据えて、ものづくりを通じて社会価値の高い企業を目指していきます。
注)令和5年3月8日一部記事更新
VOL.2 中興化成工業 株式会社【令和4(2022)年8月号】
ふっ素樹脂・シリコーン樹脂をはじめとした高機能樹脂の総合加工メーカーである同社は、昭和38(1963)年に設立し、令和5(2023)年で設立60周年を迎えます。創業以来、ふっ素樹脂に着目し、半導体や医療、自動車など多岐にわたる業界で高機能プラスチック製品を生み出し、現代の産業を支えています。特に、初めて国産化に成功した建築物用のふっ素樹脂膜材「Chukoh SKY ™」は、世界10か国以上のスタジアムや空港、駅などの建築物の屋根材として使用されており、東京ドームや2020年に完成したカンセキスタジアムとちぎなどに採用されるなど、国内外で高いシェアを誇っています。
2020年には、世界市場のニッチ分野でトップの地位を築いている企業として、経済産業省「グローバルニッチトップ企業100選」に選定されました。また、2021年には、宇都宮工場に新工場『WEST WING』を竣工し生産ラインを増設。国内外で需要が高まる半導体や医療機器関連などのふっ素樹脂製品を中心に製造するなど、事業の強化を図っています。
これからも「未来を創造する」を企業理念に、「世界のふっ素屋」としてグローバルな事業展開が期待されます。
注)令和5年3月8日一部記事更新
VOL.3 帝国繊維 株式会社【令和4(2022)年10月号】
同社の鹿沼工場は、1888年下野麻紡織会社として現在の地でスタートしました。その後、1907年全国的な麻事業の統合のため、鹿沼工場は、日本屈指の総合防災企業である帝国繊維株式会社に吸収合併され、今年で創立116年を迎えます。
業界ナンバー1の地位を誇る消防ホースや防災資機材、消防車輛、防火衣等特殊被覆の4事業のほか、麻繊維(リネン)、特殊機能繊維製品などの繊維事業を通し、今日に至るまで社会の安全・安心の向上、良質な生活文化の向上に大きく貢献をしてきました。
さらに、近年、異常気象により頻発化・激甚化する自然災害や、テロ・放射能汚染などの特殊災害など、多種多様な災害のリスクが高まる中、大量送排水システムの構築や、防災特殊車輛、災害対策資機材などの配備など、さまざまな先進的な防災事業を展開しています。
令和4(2022)年12月には、鹿沼のまちのど真ん中、府中橋の上流、黒川の左岸に竣工した新建屋にコンビナート・原子力発電所や水害対策用としての需要が高まる大量送排水用のホースを生産する新たなラインを設置するなど、さらなる事業の強化を図っています。
防災の時代といわれる今日、同社は「社会の安全、生活文化の向上に貢献する企業」の経営理念のもと、これからも社会や公共に大きく貢献する総合防災企業として大きく飛躍されることが期待されています。
注)令和5年3月8日一部記事更新
VOL.4 東芝ライテック 株式会社 鹿沼工場【令和5(2023)年5月号】
同社の鹿沼工場は、昭和47年に蛍光ランプや白熱電球を製造する工場として鹿沼工業団地に創立されました。同社は、平成元年に株式会社東芝の照明事業部門が分離独立して東芝電材株式会社、東輝電気株式会社と合併し、現在の東芝ライテック株式会社に至ります。
同社の照明事業は、東芝の祖業事業のひとつとして明治23年に始まり130年以上の歴史と技術力を誇るものです。2017年以降は、地球との共生を目指し、生産品目を蛍光ランプから、LED照明にシフトしました。
オフィスや学校、倉庫などの施設で使用される照明器具だけではなく、防災用照明(誘導灯、非常灯)、屋外用照明(道路灯、防犯灯)、舞台・スタジオや空港など、皆さんの周りにあるLED照明器具の多くに鹿沼で生産された商品が使用されています。
近年では、カメラ機能を搭載した照明機器「VierLED(ビューレッド)」で撮影した映像をAIで解析し、安全・生産性改善を行うソリューションをはじめ、UV(紫外線)を照射し対象物の表面に付着するウイルスを除菌・抑制する「UVee(ユービー)」や、空間の除菌・消臭を行う「UVish(ユービッシュ)」など時代に応じた新商品・サービスも展開しています。
鹿沼工場の強みは、電子回路や要素部品の生産から組み立てまでを行う一貫した生産体制と、同社で設計した自動化設備による量産体制を構築していることであり、高品質で生産性の高いモノづくりを実現しています。
令和4年に創立50周年を迎えた鹿沼工場は、東芝ライテックビジョン「私たちは照明事業130年の歴史を受け継ぎ光あふれる未来をともに創造していきます」のまさに言葉どおり、人々を明るく照らし続ける企業としてされなる飛躍が期待されます。