このたび鹿沼市口粟野1812番地に所在している「旧粟野中学校校舎」が国の登録有形文化財に加えられるものとして、答申されました。
すでに、7月15日（金曜日）開催の国の文化審議会（会長  馬渕(まぶち)明子(あきこ)）で、審議・議決され、文部科学大臣にあて答申されております。
今回新たに追加されるのは204件の建造物で、うち10件が栃木県内に所在するものです。
官報告示を待って、登録有形文化財（建造物）は、全国で10,884件となる予定で、鹿沼市では6件目の国登録文化財になります。
当建築は、昭和24年(1949年)に建築された木造二階建ての中学校校舎で、桟(さん)瓦(がわら)葺(ふ)きの切妻(きりづま)屋根に、外壁は下見(したみ)板(いた)張(ば)り、木製(もくせい)桟(さん)のガラス窓がはめられています。
建築に際しては、粟野財産区の良材をよく吟味して使用したことから、現在でも狂いの少ない姿で残されています。
平成15年(2003年)3月、56年間にわたり約4,500名の卒業生を輩出して閉校した学校が、現在は映画やドラマなどのロケに使用されています。主な撮影実績には、ドラマ「南極大陸」、映画「少年H」、「永遠のゼロ」などが挙げられます。
地域の人々の思い出の学び舎であり、かつ地域のランドマークとして貴重な建築物であり、鹿沼市では市の財産として、今後も維持・活用を図っていく予定です。

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文化課／0289-62-1172