感染性胃腸炎に注意しましょう!
お知らせ
感染性胃腸炎は、様々なウイルスや細菌の感染によって引き起こされる感染症です。代表的な病因物質として、ノロウイルスやロタウイルス、サポウイルスなどが知られております。一年を通して発生が見られますが、特に冬季に流行する傾向が見られます。二次感染による集団発生も多く見られますので注意しましょう。
症状について
症状は吐き気や嘔吐、腹痛、水様性の下痢、38度以下の発熱などが見られます。感染したら発生から1から3日程度で症状は治まりますが、感染の疑いがある場合は、早めの受診を心がけてください。
主な感染経路
- 経口感染:ウイルスに汚染された食品を食べる
- 飛沫感染:患者のおう吐物や下痢便を処理する際にウイルスを吸い込む
- 接触感染:ウイルスが付着したドアノブなどに触れる
- 塵埃(じんあい)感染:おう吐物や下痢便の処理後に残ったわずかなウイルスが塵などに付着して舞い上がり、吸い込む
感染性胃腸炎の予防対策
手洗い
ふだんから、トイレの後、おむつ交換やトイレの介助の後、調理・配膳・食事の前には、必ず手を石けんで洗い(液体石けんが推奨されています)、流水で手をしっかり流しましょう。- 手洗いは、爪を短く切り、指輪等をはずして、石けんを十分泡立てて手指を洗浄してください。
- 手洗い後のタオルは共用せず、ペーパータオルを使用しましょう。
食品などの加熱殺菌
食品の中心温度“85℃から90℃でで90秒以上の加熱”が有効とされています。- 特に加熱調理用の生の貝類は十分に加熱してください。
- 下痢や嘔吐などの症状がある時は、調理や食品を直接取り扱う作業を避けましょう。
ふん便や嘔吐物の適切な処理
感染性胃腸炎に感染した人のふん便や嘔吐物には大量のウイルスや細菌が存在し感染源となり得るので、処理には十分注意しなければなりません。処理する人以外(子ども、高齢者等)が感染しないよう、処理が終わるまで、その場から遠ざけましょう。- 床等に飛び散ったふん便や嘔吐物を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスク・手袋を着用し、ペーパータオル等で静かに拭き取り、拭き取ったあとは、次亜塩素酸ナトリウム消毒液(※)を浸した布などで拭き取り、そのあと水拭きをします。
- おむつや拭き取りに使用した雑巾などはすぐにビニール袋に入れ、密閉して捨てるようにしましょう。
- ノロウイルス等は乾燥すると空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに速やかに処理し、処理した後は十分に換気することが感染防止に重要です。
※次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方
家庭用塩素系漂白剤(5%)を原液とした場合
- 汚染がひどい場所用≪0.1%消毒液≫
500mlペットボトルの水にペットボトルキャップ2杯(5ml×2=10ml)の漂白剤を混ぜ合わせてください。
- 日常のお掃除用≪0.02%消毒液≫
2Lのペットボトルの水にペットボトルキャップ2杯(5ml×2=10ml)の漂白剤を混ぜ合わせてください。
台所用塩素系漂白剤を使用する際は「使用上の注意」をよく確認し、取り扱いには十分注意してください。
感染性胃腸炎にかかったら
ウイルスを原因とする感染性胃腸炎については、特別な治療法がありません。治療は輸液などの対症療法に限られます。乳幼児や高齢者等の抵抗力の弱い方が感染すると重症になることがあるので、早めに医療機関を受診しましょう。施設等で集団感染が疑われる場合
最寄りの保健所やかかりつけ医にご相談ください。保育所、幼稚園、学校、高齢者施設等で発生した場合には、早く診断を確定し、適切な対症療法を行うとともに、感染経路を調べて、感染の拡大を防止する必要がありますので、速やかに最寄りの保健所にご相談ください。
感染症による問い合わせ
県西健康福祉センター(保健所)
電話番号:0289-64-3125
掲載日 令和3年6月10日
このページについてのお問い合わせ先
お問い合わせ先:
保健福祉部 健康課 健康増進係
住所:
〒322-8601 栃木県鹿沼市今宮町1688-1(行政棟 2階)
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0289-63-8311
FAX:
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