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異臭

朝の使い始めに臭いを感じる

 原因と対策

一般的に、人の臭いに対する感度は朝起床したときに、一番強いと言われています。朝の使い始めだけ異臭を感じる場合は臭いの感度が高くなっているためと思われますので心配はありません。しかし、水道水が給水管の中に長い時間滞留していると、使用している管の種 類により各種の臭いが水につくことがあります。特に、新しい管のときは強く臭うこともありますが、使用するにつれて臭いがなくなっていきます。臭いがあるときは、しばらく流して(他用途に利用)から使用してください。もし、しばらく流しても臭いが続くようでしたら、現場調査が必要になります。
 

参考事例

  「水から樹脂のような臭いがする」という苦情が寄せられました。現場調査の結果、この家は新築したばかりであり、使用水量が少ないため、給水管(硬質塩化ビニール管)内で水道水の滞留が起きたため、水道水に塩化ビニール系樹脂や接着剤の臭いが付いたものです。しばらく水を使用していると臭いはなくなります。
  「古いマンションの使用者から朝一番の水が泥臭い、また生臭い」という苦情が寄せられました。現場調査の結果、受水槽に入る水道水に異常はなく、マンションの受水槽以下の給水管に亜鉛めっき鋼管が使用されていました。そのため、給水管から鉄などの金属の溶出が起き、臭いが発生しました。対策として、一時的には、臭いのなくなるまで滞留している水を流して使用し、恒久的には、お客さまに敷地内の給水管の取り替えをお勧めしなければなりません。
 

油臭・薬品臭を感じる(給水装置の新設又は最近布設替えをした場合)

原因と対策

塩化ビニールライニング鋼管などの給水管工事には、管切断面に少量の油又はグリスなどを使用することがあります。工事完了時にはきれいに拭き取られているはずですが、まれに給水管に付着している場合があり、これが水に臭いを付けることがあります。しばらく使用していると、臭いはなくなります。もし、しばらく使用しても臭いがなくならないような場合には、給水装置が油や薬品によって汚染されているケースやクロスコネクションの可能性があります。このような場合は、現場調査が必要になります。
 

シンナー臭・薬品臭を感じる(給水装置の新設又は最近布設替えをした場合と家屋の新築及び改築などにより内装・外装工事を施工した場合)

原因と対策

塩化ビニール管や塩化ビニールライニング鋼管などの給水管工事には、少量の接着剤などを使用しています。これが、水に臭いを付けることがあります。しばらく使用していますと、臭いはなくなります。もし、しばらく使用していて臭いが続くようでしたら、現場調査が必要です。また、新築・改築などにより塗装工事を行ったのち、給水管(硬質塩化ビニール管、ポリエチレン管など)を通ってきた水道水にシンナー臭が感じられるようになることがあります。これは塗装に使用された塗料などが、何らかの原因で土中にしみ込んで給水管(硬質塩化ビニール管、ポリエチレン管など)を侵し、水道水に影響を与えたものです。このような場合にも、現場調査が必要になります。
 

参考事例

  「水道の新設以来、水がシンナー臭い」という苦情が寄せられました。現場調査の結果、家の建築時に建築業者の捨てた塗料が土中にしみ込み、それを吸収した硬質塩化ビニール管が柔らかくなって、管が太くなり(膨潤)管壁を通って吸収された塗料が水道水に臭いを付けたのが原因でした。そこで、塗料によって汚染された土を新しい土と入れ替え、硬質塩化ビニール管を新しいものと交換したところ、シンナー臭は解消しました。
  「水道水が薬品臭く、甘味があるような感じがする」という苦情が寄せられました。現場調査の結果、苦情者宅の隣に塗料販売会社の倉庫があり、その中に保管されていたシンナーが、容器の缶から漏れて土中にしみ込んでいました。そのため、当該宅の給水管(硬質塩化ビニール管)が上記事例と同様に侵されて水道水に影響を与えたのです。そこで地中に埋設されていた既設の給水管を撤去し、新たに地上配管に替えたところ、シンナー臭は解消しました。
 

カルキ臭・塩素臭を感じる

原因

水道水は、法律(水道法)により塩素消毒が義務づけられており、蛇口の残留塩素が、遊離残留塩素で0.1mg/L以上(水道法施行規則第17条第3項)検出されなければならないと定められています。塩素は水中の細菌を殺す働きをしており、これがないと水道水が病原菌で汚染される恐れがあります。このため、浄水場では、末端の給水栓でも遊離残留塩素が0.1mg/L以上検出されるように塩素を注入しています。一般的に、臭いに対する感度は朝起床したときに一番強いと言われています。朝の使い始めだけ臭気を感じる場合は、感度が高くなっているためと思われますので、心配はありません。浄水場に近い区域や給水地域によって、また、気候や体調などにより、カルキ臭・塩素臭を強く感じることがあります。
 

対策

各家庭で水をおいしく飲むための最も手軽な方法は、水を冷やすことです。冷やすことによって、消毒の塩素臭などの臭いもあまり気にならなくなります。(コップに3~4個の氷を入れるだけで充分です)。また、煮沸することにより、塩素臭などのにおいも除去できますが、残留塩素は無くなってしまいますので、早目にお使いください。
 

参考

いわゆるカルキ臭は、水道原水中に含まれるアンモニア性窒素と消毒用の塩素が反応して発生します。水道原水が非常に清浄な場合や高度浄水処理を行った後に塩素を入れた場合は、わずかな塩素臭がするだけです。この塩素臭は、いわゆるカルキ臭とは異なる臭いです。


掲載日 平成22年10月27日 更新日 令和3年12月2日
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〒322-0061 栃木県鹿沼市千手町2599(水道庁舎)
電話:
0289-65-0298
FAX:
0289-63-0246
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