硫黄島での戦争遺品の返還式を行いました。(令和4年12月20日)
硫黄島での戦争遺品の返還について
鹿沼市出身で、第2次世界大戦中に硫黄島で戦死された室田盛浩(むろたもりひろ)さん宛に、盛浩さんのお父さまが送った書籍や正露丸、鉛筆などの荷物に付けたと思われる木札が、戦後77年の時を経て、盛浩さんの妹、瓦井光子(かわらいみつこ)さんのお子さまで、盛浩さんの姪に当たる瓦井紀子(かわらいのりこ)さんに、令和4年12月20日(火曜日)に無事に返還されました。
返還に至ったきっかけ
アメリカ合衆国テキサス州在住のダニエル・キング(Daniel King)さんから、市長宛に郵便が届きました。そこには、木札がダニエル・キングさんの手元にあり、それを遺族に返還したいという内容が記されていました。
木札について
この木札は、第2次世界大戦中に、硫黄島で滑走路の工事隊員として、アメリカ合衆国から派遣されていたレイモンド・L・セクスタン(Raymond L. Sexton)さんが帰国する際に、記念品として持ち帰ったものです。レイモンドさんが高齢等のため入院をすることになり、この木札を見つけたレイモンドさんの息子さんがミネソタ州の戦争記念館(Minnesota Military and Veterans Museum)に寄附をしました。その戦争記念館の職員であるダッグ・トムソン(Doug Thompson)さんがフェイスブックに木札の写真を掲載し、ダニエル・キングさんがそれを目にして、遺族への返還を提案しました。
木札等の返還
市での調査や関係者の協力を得て、市からダニエル・キングさんへ連絡を取り、ダニエルさんの友人で京都市在中の中村信博(なかむらのぶひろ)さんを経由して、木札が市に届けられ、ご遺族に返還できることとなりました。また、ダニエル・キングさんからは、硫黄島で採取した砂を、瓦井光子さんの3人のお子さまに渡してほしいとのメッセージが添えてあり、木札とともに市に届けられました。
ダニエル・キングさんのコメント
室田盛浩さんのご遺族が見つかったことに関して、知らせていただき、感謝しています。室田さんのご遺族が見付かったこと、そして、木札がご遺族に返還できることは、大変素晴らしいニュースです。佐藤市長をはじめ、あなた方の多大なるご尽力に、感謝しています。