日吉神社の神像群
名称 および員数
日吉神社の神像群(24躯)
(ひよしじんじゃのしんぞうぐん)
基本情報
室町時代(弘治3年)~江戸時代(慶長13年)頃
指定
鹿沼市指定有形文化財(彫刻)
指定年月日:平成26年4月24日
所在地・アクセス
鹿沼市下南摩町861
所有者
(宗)日吉神社
成り立ち・見所
日吉神社は、伝承によると天慶3年(940)に藤原秀郷が平将門を討伐するにあたり、近江日枝神社・日吉大社(滋賀県大津市坂本)を勧請した7社のうちの一つといわれており、江戸時代には、油田村・西沢村・下南摩村(新田村)の産土神として祀られました。
この神像群は24躯の神像と仏像から成り、一部には弘治3年(1557)、元亀3年(1572)、慶長13年(1608)などの墨書銘が確認されています。虫害や鼠害による欠損、光背・台座の亡失など保存状態は良好とは言い切れませんが、日枝山王信仰に係る24躯の神仏が一括して所在することに加えて、猿を象るなど造形にも優れ、また記載年代から壬生氏との関連も推測されるなど、地域の貴重な資料として文化財に指定されました。
No. |
名称 |
像高 |
製作年 |
備考(墨書等) |
---|---|---|---|---|
1 | 菩薩立像 | 28.3cm | 一木造、彫眼、彩色、背面墨書「奉造立高野大覚」 | |
2 | 菩薩立像 | 30.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
3 | 菩薩立像 | 24.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
4 | 菩薩立像 | 34.1cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
5 | 如来立像 | 44.6cm | 一木造、彫眼、布貼彩色、背面墨書銘「川田□蔵老母造立之」 | |
6 | 菩薩立像 | 35.1cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
7 | 菩薩立像 | 33.8cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
8 | 薬師如来立像 | 29.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
9 | 薬師如来立像 | 27.9cm | 台座付(総高33.6cm)、一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「川田源蔵造立之」 | |
10 | 菩薩立像 | 30.5cm | 慶長13年(1608) | 一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「奉再造牛久又右衛門母為菩提/慶長十三天戊申」 |
11 | 薬師如来立像 | 29.3cm | 台座付(総高34.7cm)、一木造、彫眼、彩色 | |
12 | 菩薩立像 | 30.0cm | 一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「奉再造小薬□□□」 | |
13 | 如来立像 | 32.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
14 | 菩薩立像 | 31.7cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
15 | 菩薩立像 | 28.7cm | 一木造、彫眼、彩色、左肩墨書銘「奉再造小蔵長作為母菩提也」 | |
16 | 薬師如来立像 | 33.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
17 | 薬師如来立像 | 29.0cm | 一木造、彫眼、彩色 | |
18 | 薬師如来立像 | 32.0cm | 一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「奉再造」「矢口□□衛門母為菩提」 | |
19 | 菩薩立像 | 30.4cm | 一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「奉再造小磯次□右衛門□也」 | |
20 |
男神立像 |
25.0cm(総高) |
室町時代 |
一木造、彫眼、古色 |
21 |
薬師如来立像 |
25.0cm |
|
一木造、彫眼、彩色、背面墨書銘「奉再造矢口与右衛門現當ニ/世祈願之所也」 |
22 |
大行事神坐像 |
34.5cm |
弘治3年(1557) |
桧材、一木造、彫眼、彩色、左肩墨書銘「社人/奉再造/小薬和泉守/弘治三年□八月七日」、右肩墨書銘「造立旦那」「高野備後守/□新造之/同新右衛門」 |
23 |
大宮坐像 |
36.1cm |
元亀3年(1572) |
一木造、彫眼、彩色、両手首先欠失、像底部墨書銘「□奉造立観□/尊□/□開眼供養/成就圓満□/立願□/□□□□/元亀三壬[]」 |
24 |
大宮立像 |
51.5cm |
室町時代 |
桧材、一木造、彫眼、彩色、左腕欠失 |